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    ABCラジオ『とことん全力投球!妹尾和夫です』(毎週火曜 12:00〜14:54)内のコーナー「和夫の終活日誌」で放送された内容をご紹介いたします。
     
    
    妹尾:ラジオパーソナリティー 安井:パートナー 八城:ヤシロ代表
    
    
    第195回(2018/2/27放送)
    
      - 妹尾:
- 
 
        今日は、霊園・墓石のヤシロの八城社長を終活アドバイザーにお迎えして、 
 みなさんからの疑問・質問にお答えいただきます。
    - 八城:
- お願いします。
    - 妹尾:
-       まずは、こちらの方から……
 
 67歳・女性
 長年連れ添った夫が昨年、亡くなりました。
 夫のことは愛していたのですが、夫の実家とはウマがあまり合わず、
 あまり仲良くしていませんでした。
 私が死んだ時、普通は夫の家のお墓に入ると思うのですが、
 そのような経緯から夫の家のお墓に入りたくありません。
 夫と結婚して、夫の名字に戸籍が変わった場合でも、
 旧姓の実家のお墓に入ることってできるのでしょうか?
    - 妹尾:
- 
     どのお墓に入るかというのは、自由に選べるものなんでしょうか?
    - 八城:
- 
        この様なご質問は少なくありません。お姑さんやお姑さんとは絶対に
 同じお墓に入りたくないとか、中にはご主人と一緒は嫌なので
 内緒で一人用の小さなお墓をお求めになる方やご主人はどうでも良いので
 愛犬と一緒に入れてほしいなんておっしゃる方などもいらっしゃいます。
 この方のようにご自分のご実家に入りたいという方も珍しくはありません。
 昔は、お墓は先祖代々祀っていくものという観念がありましたので
 嫌でも嫁ぎ先のお墓に一緒に入らなければならなかったと思いますが、
 今はあまり堅苦しく考えなくても良くなってきています。
 ただ、お参りするお子さんやお孫さんが困らない様にしておいてあげないと、
 あっちにもこっちにもお墓参りをしなくてはならなくなってしまったり、
 後々、面倒を見れなくなって「墓じまい」をしなければならないとかいう方も
 多くいらっしゃいますので、お参りする方のことも考えてご判断いただきたいと
 思います。
    - 妹尾:
- 続きまして……
 
 68歳・男性
 私は昔からお葬式があまり好きではありません。
 お金も手間もかかるし、無駄じゃないかと思っています。
 だから子どもたちや妻には「葬式も墓も要らん!俺の骨は海に撒いてくれ!」と
 言っているのですが、あまり相手にしてくれません。
 エンディングノートや遺言状に自分の希望を記していれば、
 自分の希望は叶えられるものなのでしょうか?
 また他に遺された家族に負担をかけない葬儀の方法などあれば教えてください。
    - 妹尾:
- 
     希望通りの葬儀をしてもらうには、どうすればいいのでしょうか?
    - 八城:
- 
        こういうお話もよく聞くお話しです。「葬式もお墓もいらない!遺骨は海に
 撒いてくれ」と言う方は簡単ですが、それを行う方は意外と大変です。
 お葬式は勿論、亡くなった方を偲んでお送りする儀式ではありますが
 それを行うことによって、残されたご遺族が故人様とのご生前の思い出を
 思い返したり、感謝の言葉をかけてあげることで、故人との最後のお別れを
 する、大切な時間を過ごす場所であり、そうすることで故人に対するご自身の
 気持ちの踏ん切りをつけることのできる儀式でもあると思いますので、
 ご遺族のためのものでもあります。
 
 最近では、お通夜や告別式を行わないで、お棺に納棺してそのまま火葬場で
 火葬する「直葬」とか「火葬式」とかと呼ばれる形式のお別れをされている
 葬儀社も多く、聞くところではすべてのご葬儀の2〜3割くらいが、
 この直葬になってきていると言われています。
 ただ、直葬をされた方は、故人様に何もしてあげなかったと、後に後悔する
 方も少なくないと聞きますので、どうしても費用的に厳しい場合を除いて、
 出来るのであれば、簡単な家族葬で良いと思いますのでお葬式をしておくと、
 後々、後悔するとか嫌な夢を見るとかいったことがなくなると思いますので
 故人に対する感謝とご自身へのけじめをつける意味でも、されておかれると
 と良いのではないかと思います。
 
 また、散骨についてですが、日本散骨協会によると「散骨を希望する方の
 想いとして『自分らしく』という言葉をよく聞きますが、ともすれば『自分本位』
 となる危険があります」とやはりご遺族の喪失感を考え、意思確認の大切さと
 安全で安心できる環境を守っていきたいと仰っております。
 直葬も散骨もご自身とご家族の意思が伴っていれば良いのですが、本人が
 「何もいらない」と言っていたからと安易に行ってしまうと後々、後悔して
 しまうことになりかねませんのでご注意いただきたいと思います。