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和夫の終活日誌 ヤシロが考える終活

ABCラジオ『とことん全力投球!妹尾和夫です』(毎週火曜 12:00〜14:54)内のコーナー「和夫の終活日誌」で放送された内容をご紹介いたします。

妹尾:ラジオパーソナリティー 安井:パートナー 八城:ヤシロ代表

第98回(2016/1/5放送)

妹尾:
今日も、これからの人生を楽しく、前向きに送るための「終活」について
僕たちのミニコントも交えながら語り合っていきます。
安井:
今日のテーマは『お墓についての豆知識』です。
それでは終活劇場、はじまりはじまり……
弟子(安井):
師匠、おはか師匠!しっかりしてください、おはか師匠!!
師匠(妹尾):
ああ、誰かと思えば弟子の“こはか”やないか……
弟子(安井):
そうです!伝説の落語家・墓石亭おはかの一番弟子の、こはかです!
おはか師匠が倒れられたと聞いて、こうして飛んでまいりました!
師匠(妹尾):
わざわざすまんのう、こはか……せやけどワシ、もう長ごぅないわ。
弟子(安井):
何を弱気なこと言うてはるんです、おはか師匠!!
師匠(妹尾):
自分の体のことは、自分がようわかっとる。
弟子(安井):
せやけど、おはか師匠……私はまだ、師匠から学びたい芸がようさんあるんです!
師匠(妹尾):
こはか……お前はもう一人前や。
ワシが死んだら、おはかの名前はお前に譲る。
お前が二代目・墓石亭おはかや。
弟子(安井):
師匠……わかりました。そこまで私を信頼してくれてはるんやったら
私も覚悟を決めます。
せやけど師匠、たしか師匠はお墓を作ってはりませんやろ?
亡くなったらどないしはるんですか?
師匠(妹尾):
墓なんかいらん。死んだら、それでしまいや。
弟子(安井):
あきません、師匠。師匠のお墓がなかったら、私ら弟子はどこに
お参りに行けばええんですか?
師匠(妹尾):
あんな、こはか……お前も知ってのとおり、この墓石亭おはかは、
「ぼちぼちでんな」のギャグで一世を風靡した。
これまでの85年の人生で「ぼちぼち、ぼちぼち」って言いすぎて、
もう墓地のこと考えるのもイヤなんや……飽き飽きしたわ……
弟子(安井):
いや「ぼちぼち」の「ぼち」と、お墓がある墓地の「ぼち」とは
意味が全然違いますやん。
師匠(妹尾):
意味が同じやろうが違おうが、ワシはもう「ぼち」っちゅう言葉を
言いたくも聞きたくもないねん。それに法律では、死んだかて別に
墓を建てんでもええことになっとるんや。
弟子(安井):
でも、おはか師匠、お墓にはちゃんと意味があって……
師匠(妹尾):
うっ!!
弟子(安井):
大丈夫ですか、おはか師匠?!しっかりしてください!!
師匠(妹尾):
どうやら、お迎えがきたようや……ワシ、ぼちぼちあの世へ行くわ。
弟子(安井):
「ぼちぼち」って言うてますやん。
妹尾:
人が亡くなると、お墓を作って供養しますよね……
でも、どうしてお墓を建てるのかご存じでしょうか?

1つは、その人の家が代々信仰している宗教・宗派のご本尊様を
墓石にお迎えするため。
2つめに、ご本尊をお迎えした墓石に亡くなった人の戒名を刻むことで
仏と亡くなった人が一体となっている姿を表現するため。
など、いろんな意味があって、お墓を作るわけです。
安井:
ということは、人が亡くなったら必ずお墓を作らないといけないんでしょうか?
妹尾:
いいえ、人が亡くなったら、遺体を火葬することが義務づけられていますし、
遺骨の埋葬場所についても法律で詳しく決められていますが、
そこに必ずしもお墓が必要というわけではありません。
ですから、遺骨のまま自宅に安置しても、お寺などに預かってもらっても、
法律的には問題ないんです。
ただ、お墓は宗数的な意味合いとは関係なく、亡くなった人の霊を供養し、
きた証を記録するためのものだと言えます。
そして、ゆくゆくはそのお墓に自分も入るわけですから、
自分の生きた証を刻むことになるお墓を大事にすることは、
つまり、自分白身を大事にすることにも繋がっていきますよね。
安井:
なるほど。では、やはりお墓はあったほうがいいんですね。
妹尾:
ちなみに、一つのお墓に先祖、子孫と何体もの遺骨を収めるお墓で、
墓石に『○○家」というように名字だけを刻んだお墓を時々見かけますが、
これでは亡くなった人を供養するという意味が無くなってしまいます。
『○○家代々の墓』というように、「墓」の文字を入れることによって、
亡くなった人たちのご冥福を祈る気持ちを表すそうです。

こういったお墓に関する豆知識は、知っていると、きっと役に立ちます。
今後もこのコーナーでは、知っているようで知らないお墓のことをご紹介するので、
今後の終活にお役立ていただければと思います。

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