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和夫の終活日誌 ヤシロが考える終活

ABCラジオ『とことん全力投球!妹尾和夫です』(毎週火曜 12:00〜14:54)内のコーナー「和夫の終活日誌」で放送された内容をご紹介いたします。

妹尾:ラジオパーソナリティー 安井:パートナー 八城:ヤシロ代表

第89回(2015/11/3放送)

妹尾:
今日も、これからの人生を楽しく、前向きに送るための「終活」について
僕たちのミニコントも交えながら語り合っていきます。
安井:
今日のテーマは『相続と信託について』です。
それでは終活劇場、はじまりはじまり……
息子の嫁(安井):
ウッフ〜ン、ねえ、お父さま♡
義父(妹尾):
なんじゃ、50を過ぎて、そんな猫なで声をだしおって。
それに、お前さんに「お父さま」なんて呼ばれる筋合いはない!
息子の嫁(安井):
あ〜らイヤだ、お父さまったら♡
旦那のお父さんは、私にとってもお父さんじゃないですか。
ねえ、そうでしょ?ウッフ〜ン、アッハ〜ン♡
義父(妹尾):
やめんか、気持ち悪いのう!
お前さん、ワシに色目を使いおって、何か魂胆があるんじゃろう?
息子の嫁(安井):
もう、お父さまったらご冗談を。
言っときますけどね、お父さまが持っている土地、すぐにでも息子に
譲ってくれないかな〜
それで、その息子が早死にでもすれば、土地は嫁である私のものに
なるのにな〜
なんて、これっぽっちも思ってやしませんから、ウッフン♡
義父(妹尾):
メチャクチャ思いまくっとるやないか!
息子の嫁(安井):
あら、人聞きの悪い。
誰が、その土地を元手に第二の人生を楽しもうなんてたくらむものですか!
義父(妹尾):
いや、メチャクチャたくらみまくっとるやないか!
ああ、そうか。そっちがその気なら、意地でもあの土地はアンタには渡さんぞ。
息子の嫁(安井):
フン、そんなことできるかしら?
義父(妹尾):
こうなったら「信託」じゃ。「信託」するほか手はないようじゃ。
息子の嫁(安井):
し、し、しんたく?何よそれ?
義父(妹尾):
これでももう、あの土地は安心じゃ、ホッホッホ。
息子の嫁(安井):
キ〜、なんとしてでもあの土地をウッフ〜ン♡
あれ、おかしいわね、アッハ〜ン♡
いや〜ん、どうしよう!
ウッフン、アッハン言いすぎて、口癖が直らないわ〜
ウッフ〜〜〜ン♡
妹尾:
信託とは、ある人Aさんが、自分の財産を信頼できる他人Bさんに
譲り渡すとともに、その財産を運用・管理することで得られる利益を
ある人Cさんに与える旨をBさんと取り決めることです。
安井:
なんだか、ややこしいですね。3人が関係することはわかりますが……
妹尾:
わかりやすいように、具体的な例で考えてみましょう。
「妹尾和夫さん」が、ある財産を持っているとします。
妹尾さんは、もう歳なので、その財産を信頼できる「親戚のおじさん」に譲って、
運用と管理を任せることにします。
でも、その運用で得られた利益は、妹尾さんの実の息子である「ただしくん」に
与えて欲しいとお願いします。これが「信託」です。
安井:
なるほど。でも、いちいちそんな面倒で回りくどいやりかたをしなくても、
妹尾さんは始めから息子の「ただしくん」に財産を譲ればいいんじゃないですか?
どうして、おじさんに譲って運用を任せるんですか?
妹尾:
そこが信託のポイントなんです。
妹尾さんは息子の「ただしくん」に財産を譲るのには異論がありません。
でも、「ただしくん」が結婚して子供もいるとして、
(この子供は、妹尾さんにとって孫にあたります)
万が一、息子の「ただしくん」が早くに亡くなってしまった場合……
「ただしくん」の財産は、お嫁さんのものになってしまいます。
ただ、妹尾さんは、この息子の嫁のことを、あまり良く思っていないとしたら?
安井:
お嫁さんの手に財産が渡るのは面白くないですよね。
妹尾:
そうです。でも、財産を「親戚のおじさん」に信託して、おじさんとの間に、
「ただしくんに万が一のことがあれば、財産はその嫁ではなく、孫に譲ってほしい」
という約束を交わしておけば、おじさんは、孫に財産を譲る権限を持つんです。
安井:
なるほど、「信託」は、大切な財産を守るための手段の一つなんですね。
妹尾:
「信託」を活用するメリットもあるので、事前に知っておくことが大切です。

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