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和夫の終活日誌 ヤシロが考える終活

ABCラジオ『とことん全力投球!妹尾和夫です』(毎週火曜 12:00〜14:54)内のコーナー「和夫の終活日誌」で放送された内容をご紹介いたします。

妹尾:ラジオパーソナリティー 安井:パートナー 八城:ヤシロ代表

第84回(2015/9/8放送)

妹尾:
今日も、これからの人生を楽しく、前向きに送るための「終活」について
僕たちのミニコントも交えながら語り合っていきます。
安井:
今日のテーマは『散骨について』です。
それでは終活劇場、はじまりはじまり……
老女(安井):
枯れ木に花を咲かせましょう〜!
パラパラ〜、パラパラ〜!!
花見客(妹尾):
ゴホゴホゴホッ……ちょっとばあちゃん、人が気持ちよう
花見してる時に何しとんねん?なんか目と口に入ったがな。
老女(安井):
枯れ木に花を咲かせましょう〜!
パラパラ〜、パラパラ〜!!
花見客(妹尾):
ゴホゴホゴホッ……だから、止めぇっちゅうとんねん。
さっきから何しとんねん?
老女(安井):
いやな、死んだじいさんが、この桜の木が好きじゃったもんで、
ここに散骨してやろうと思って。
花見客(妹尾):
えー!ほな、さっき俺の目と口に入ったの、遺骨の粉かいな!!
それに見てみい、この握り飯にも降りかかって、ごま塩みたいに
なっとるがな。
老女(安井):
わかりました。じゃあ、残りは別のところに散骨します。
パラパラ〜、パラパラ〜
中華屋(妹尾):
おいコラ、ばあちゃん、人の店の前で何してるアルか?
老女(安井):
いやな、死んだじいさんが、お宅の店の酢豚が好きじゃったもんで、
思い出の場所に散骨してやろうと思ってな。
中華屋(妹尾):
今スグ止めるアルよ!あんた、営業妨害アル、いい加減にしないと、
アチャー、オチャー、玄米茶で痛い目にあうアルよ!!
老女(安井):
ハァ、じいさんや、どこに行っても嫌がられてしまうのう。
仕方ない、散骨は止めて、お墓で供養してあげよう……
って、あれ?
じいさんの遺骨、いろんなところにまきすぎて、無くなってしもうた。
えらいこっちゃ、えらいこっちゃ、どないしよ?
中華屋(妹尾):
中国のことわざに、こんなのアルあるよ。
散骨した遺骨、盆に返らず……
老女(安井):
ああ、じいさんや〜、戻ってきておくれ〜!!
妹尾:
「散骨」とは、遺骨を粉末状にして、海や山、自分の私有地などにまくこと。
遺骨をそのままの形でまくのは法律で禁止されていますが、
2mm程度以下の粉末状にすれば違法ではありません。
ただ、まく場所には十分に注意しましょう。
散骨できる場所は……自分の私有地、公海上、業者の管理している墓所など。
一方、できない場所は……他人の私有地、条例で禁止されている自治体、
海や川など漁業権が付与された場所などです。
安井:
お墓に遺骨をおさめるのと違って、散骨にはメリットがあるんでしょうか?
妹尾:
メリットの一つは、費用が安いこと。
一般的なお墓だと、安く見積もっても100万円以上します。
でも散骨なら、粉骨費用と船のチャーター代などでも、20万円〜できます。
もちろん、ご遺族の方々が、すべて自分たちで行えば、実質ゼロ円です。
もう一つのメリットは、お墓を見る後継者が必要ないこと。
また、亡くなった人との思い出の場所など、自由な場所で供養ができること。      
そんなことから、最近は散骨を選ぶ人が増えているそうです。
安井:
逆に、デメリットはありますか?
妹尾:
一番のデメリットは、後から親族内でもめることがあること。
散骨したけれど、やっぱり先祖供養もかねてお墓を建てようとした時、
肝心の遺骨がなくて困る、ということもあり得ます。
また、条例やルールに従わなければ、法律違反となってしまいます。
安井:
やはり、メリット・デメリット両方あるんですね。
妹尾:
そうですね……多少安いにせよ、散骨にしたところで費用がかかるのであれば、
永代供養墓や樹木葬など、比較的安価なお墓を選ぶほうがいいかもしれません。
一度散骨してしまうと、もう二度と亡くなった人と出会うことはできませんから。

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