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ABCラジオ『とことん全力投球!妹尾和夫です』(毎週火曜 12:00〜14:54)内のコーナー「和夫の終活日誌」で放送された内容をご紹介いたします。
妹尾:ラジオパーソナリティー 安井:パートナー 八城:ヤシロ代表
第83回(2015/9/1放送)
- 妹尾:
- 今日も、これからの人生を楽しく、前向きに送るための「終活」について
僕たちのミニコントも交えながら語り合っていきます。
- 安井:
-
今日のテーマは『介護について』です。
それでは終活劇場、はじまりはじまり……
- 妻(安井):
-
あ〜、どないしよ、どないしよ!
今、ラジオ聞いてたら、パーソナリティのおじさんとおばさんが
早いうちから終活しとかなアカン、って言うてたけど、
ウチは何の用意もしてへんがな。
ちゃんと終活せんと、死んでも死にきれんわ!
って、死んでも死にきれんってことは、結果、長生きするってこと?
え、ほなええやん、ええことやん。
- 妖精(妹尾):
- 何を一人でブツブツ言うておるか。
- 妻(安井):
-
え、誰?なんか声が聞こえたけど、誰もおらへんし……
- 妖精(妹尾):
-
ここじゃ、ここじゃ。ほれ、肩のところをよーく見てみい。
- 妻(安井):
-
肩のところって……あ、なんか蚊みたいな虫が止まってる!
- 妖精(妹尾):
- ワシはな、妖精じゃ、妖精!終活の精じゃ!
- 妻(安井):
-
終活の精?そんなアホな。アホは顔だけにしといて。
- 妖精(妹尾):
-
さっきから蚊とか虫とか、顔がアホとか失礼な!
せっかく終活のアドバイスをしてやろうと思って出てきてやったのに。
- 妻(安井):
-
アドバイスって言われても、お墓のこととか葬儀のこととか
そこらへんのこと、あらかじめ決めといたらええんでしょ?
- 妖精(妹尾):
-
ケッケッケ、甘い、甘いのう、おぬし。
終活とは、墓や葬式のことだけではないのじゃ。
- 妻(安井):
-
わかってるわ、遺産のことも考えんとアカンのでしょ。
- 妖精(妹尾):
-
ケッケッケ、まだまだケツが青いのう、おぬし。
- 妻(安井):
- え、他に何があるんよ?
- 妖精(妹尾):
-
終活で見落としがちなのが、介護の問題じゃよ。
おぬし、介護が必要な体になったら、いくらぐらい介護費用が
かかるか、ご存じかな?
- 妻(安井):
-
さ、さあ、知らんけど……
- 妖精(妹尾):
-
ケッケッケ、仕方ない、ワシが教えてやろう。介護費用というのはな、
実は月々……うっ、く、く、苦しい……ポテチン。
- 妻(安井):
-
あ、肝心なところでオッサン、蚊取り線香にやられてしもたわ。
やっぱり、ただの蚊やったんや。
- 妹尾:
-
現在、65歳以上の要介護(要支援)認定者数は年々増加していて、
厚生労働省の発表によると、2015年には19%(5.2人に1人の割合)、
2050年には30%(3.3人に1人の割合)が要介護認定者になるそうです。
そして、そのうち『2人に1人は要介護2以上』だとか。
要介護2とは、立ち上がりや歩行などが自力では困難。
また、排泄・入浴などに一部または全介助が必要という状態のこと。
民間の介護保険を活用する際には、「要介護2」からの備えが必要となりますが、
「要介護2」の状態で給付を受けられる民間の介護保険は、とても少ないのが現状。
- 安井:
- では、早いうちから介護が必要になった時のことを考えておかないといけませんね。
とはいえ、国からの保険もありますよね?
- 妹尾:
-
たしかに、公的介護保険を利用すると、自己負担は1割で済みます。
でも、その保険の範囲外では、かなりの自己負担分が発生するので注意が必要です。
介護が必要な状態になった場合の、公的介護保険の範囲外(自己負担分)の費用は、
月額平均19万円だそうです。
そして、介護期間の平均は170.8カ月、つまり14年3カ月にもなるそうなので、
この期間にかかる介護費用は、1人あたり3200万円以上という計算になります。
- 安井:
- そんなにも?!
- 妹尾:
-
終活というと、お墓のことや葬儀のこと、そして、亡くなった後のことを考える、
というイメージかもしれませんが……
介護にどれぐらいの費用が必要なのかを知っておくのも大事な終活の1つ。
そして、介護が必要になった時のために貯蓄をしておかなければいけませんね。