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ABCラジオ『とことん全力投球!妹尾和夫です』(毎週火曜 12:00〜14:54)内のコーナー「和夫の終活日誌」で放送された内容をご紹介いたします。
妹尾:ラジオパーソナリティー 安井:パートナー 八城:ヤシロ代表
第82回(2015/8/25放送)
- 妹尾:
-
今日は、霊園・墓石のヤシロの八城社長を終活アドバイザーにお迎えして、
みなさんからの疑問・質問にお答えいただきます。
社長、よろしくお願いします。
- 八城:
- お願いします。
- 妹尾:
- まずは、こちらの方から……
58歳・女性
夫の故郷に先祖代々のお墓があるのですが、遠くて、なかなかお参りに行けません。
そんな時、お墓を引っ越すことができると聞いたのですが、
どのように進めればいいのでしょうか?
ちなみに、実家にはまだ義理の母が健在で、実家の近所には親戚もいますので
いろいろ話し合いが必要なんでしょうね……。
- 妹尾:
-
遠方のお墓に頻繁に行くのは難しいですよね。
そんな時、お墓の引っ越しができれば便利ですけど、そんなことできるんですか?
- 八城:
-
お墓の引っ越しは可能です。
私たちが、家を引っ越す時に、役所に転出や転入の届出が必要ですよね。
お墓を引っ越す時も、誰が、どのお墓から、誰のお骨をどこへ引っ越すのかという、
届け出を行わなければなりません。
一旦、お墓に納めたお骨を、他の場所に移し替えることを「改めて葬る」と書いて
「改葬」と言います。
この改葬の手続きですが、まず、引っ越し元の墓地の管理者、つまり寺院墓地なら
お寺さん、大阪市などの行政が管理している公営の墓地なら、役所や墓地の管理事務
所に、お骨の埋蔵証明書を発行していただきます。
次に、引っ越し先の墓地の管理者にお骨を受け入れますという、受入証明書を
発行してもらいます。この2枚の証明書を、引っ越し元の役所の窓口に持っていき、
「改葬許可証」という証明書を発行してもらいます。
この「改葬許可書」がないと、新しいお墓にお骨を納めることができません。
この手続きが終ったら、寺院にお墓の魂抜きのお勤めをしていただき、
石材店に依頼してお墓を解体し、お骨を引き上げます。
お墓の引っ越しの場合、引っ越し先に、今あるお墓をそのまま移設する方法と
古いお墓を処分して、新しく建て替える方法があります。
お墓を移設する場合、元のお墓が大きければ、それなりに広い墓地が必要なので、
コンパクトなお墓を新築する方がお安く済む場合もありますので、一度、石材店に
ご相談されておくとよいでしょう。
ご質問の方の場合、お母様がご健在で、ご親戚も近くに居られるとのことですので
お墓を引っ越すにしても、引っ越し先や引っ越しの時期など、よくご相談の上
進めていただきたいと思います。
- 妹尾:
- 続きまして……
52歳・女性
私は夫も子供もおらず、いわゆる「おひとりさま」というやつです。
身寄りといえば、遠い親戚がいるぐらいですが、この放送を聞いていて、
私のような一人身の者は、お墓や財産のことなど、どうなるのか気になってお便りしました。
それと、他界した両親のお墓が田舎にあるのですが、今はほとんど行っていなくて、
このお墓の問題も気になっています。
- 妹尾:
-
最近、「おひとりさま」が増えているそうですけど、
この方のように一人だからこその悩みもあるでしょうね。
- 八城:
-
まず、ご両親のお墓ですが、お墓を管理できるご兄弟やご親戚があれば良いのですが、
もし、この方しか見る人がいないのであれば、ある程度の年齢になられましたら
「墓じまい」をして、ご自身も含め「永代供養」のご契約をしておかれることを
お勧めいたします。
また、財産のことに関しても、まだ52才ですので慌てることはないと思いますが、
気になるとのことですので、どのような準備をしておいたら良いか、一度、司法書士や
行政書士などの専門の先生にご相談されておかれると良いと思います。