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和夫の終活日誌 ヤシロが考える終活

ABCラジオ『とことん全力投球!妹尾和夫です』(毎週火曜 12:00〜14:54)内のコーナー「和夫の終活日誌」で放送された内容をご紹介いたします。

妹尾:ラジオパーソナリティー 安井:パートナー 八城:ヤシロ代表

第77回(2015/7/7放送)

妹尾:
今日も、これからの人生を楽しく、前向きに送るための「終活」について
僕たちのミニコントも交えながら語り合っていきます。
安井:
今日のテーマは『成年後見制度(せいねんこうけんせいど)について』です。
それでは終活劇場、はじまりはじまり……
販売員(妹尾):
こんにちは〜
老女(安井):
は〜い。どちらさまですか?
販売員(妹尾):
おばあちゃん、一人暮らし?
一人じゃ寂しくて、なかなか寝付けない夜とか、ない?
老女(安井):
うーん、あるような、ないような……ないような、ないような。
販売員(妹尾):
でしょ?今日は、そんなおばあちゃんにオススメの商品があるのよ。
見てよ、この布団。フカフカでしょ?これなら毎日グッスリ寝れるよ。
老女(安井):
え〜、そんなこと言って、ダマそうとしてるんじゃないの?
販売員(妹尾):
そんなわけないじゃん。だまされたと思って、いっぺん試してみてよ。
老女(安井):
そうかい?じゃあ、だまされたと思って、試してみようかね。
販売員(妹尾):
よし、決まり!お代のほうは、なんやかんやで1008万円ね。
老女(安井):
布団が1008万円?やっぱりダマそうとしてないかい?
販売員(妹尾):
そんなことしないって。
だまされたと思ってさ、買っちゃおうよ、おばあちゃん。
老女(安井):
そうだねぇ。じゃあ、だまされたと思って布団に1008万円、
払ってみようかね。
販売員(妹尾):
そうそう、だまされたと思って。
老女(安井):
じゃあこれ、1008万円キャッシュで……って、ウソだよ、バーカ。
販売員(妹尾):
うわ〜、だまされた!!!
妹尾:
今日のテーマは「成年後見制度について」ですが……
「成年後見制度」とは、知的障害、精神障害、認知症などといったことが原因で、
判断能力が十分でない方が不利益を被らないように家庭裁判所に申し立てをして、
その方をサポートしてくれる人を付けてもらう制度です。
そのサポートしてくれる人のことを「成年後見人」と言います。
例えば、コントにあったように、一人暮らしの老人が悪い訪問販売員にだまされて
高い商品を買わされそうになった、なんて話をよく聞きますよね?
そんな時に、成年後見制度を上手に利用することで、被害を防げる場合があります。
安井:
たしかに、サポートしてくれる人がいれば、だまされそうになっても安心ですよね。
妹尾:
ただし、なんでもかんでもサポートの人に判断をまかせっぱなしにして、
ご本人の考えがまったく通らないというわけではないんです。
「成年後見制度」は、精神上の障害によって判断能力が十分でない方を守りつつも、
その方の自己決定権の尊重や、障害のある人も家庭や地域で通常の生活をすること
ができるような社会を作るという理念をその趣旨としています。
だから、もし成年後見人が付いてくれることになっても、
スーパーでお買い物をしたり、お店で洋服や靴などを買ったりするような
日常生活に必要は範囲のことは、ご本人が自由にすることができるんです。
安井:
とってもいい制度ですね。
妹尾:
とはいえ、「成年後見制度」を利用すると、選挙権がなくなってしまったり、
会社の取締役や医者、弁護士など特定の職業に就けなくなってしまったりする
デメリットもあるので、そういったことも考慮する必要があります。

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