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ABCラジオ『とことん全力投球!妹尾和夫です』(毎週火曜 12:00〜14:54)内のコーナー「和夫の終活日誌」で放送された内容をご紹介いたします。
妹尾:ラジオパーソナリティー 安井:パートナー 八城:ヤシロ代表
第73回(2015/6/9放送)
- 妻(安井):
- ハァ……ダーリンが死んじゃったなんて、なんだか今でも嘘みたい。
だって、家の中には、こんなにもダーリンの温もりが感じられる物が
いっぱい溢れてるんですもの。
ああ、もう一度ダーリンに会いたい……ダーリン!!
- 夫(妹尾):
- おーい、ハニー!俺はここにいるぞ〜!!
- 妻(安井):
- ハァ……呼んでも応えてくれるわけないか。
- 夫(妹尾):
- いや、だからここにいるってハニー。キミに会いたくて、
こうやって幽霊になって戻ってきたんだよ。キミには俺が見えないのかい?
- 妻(安井):
-
そうだわ、こんなにいっぱいダーリンを感じられる物に囲まれているから
いつまでたっても悲しみが消えないのよ。思いきって遺品整理しなきゃ!
- 夫(妹尾):
- いやいや、せっかく戻ってきたのに。
- 妻(安井):
-
やると決めたら、とことんやるわよ!まずは、ダーリンが着ていた洋服、
これは全部いらないわね。ポイ!
- 夫(妹尾):
- あ〜、僕のお気に入りのセーターが……俺の形見にしてほしかったのに。
- 妻(安井):
- それから、ダーリンが乗っていた愛車、これも処分しちゃおうっと。
だって私、車運転しないんですもの。ポイ!
- 夫(妹尾):
- あ〜、長年乗り続けた愛車が……
- 妻(安井):
- それから、これもポイ!あれもポイ!そっちもポイ!ポイ、ポイ、ポイ!
- 夫(妹尾):
- ちょっとちょっと、なんでもかんでもポイポイ捨てすぎだって。
- 妻(安井):
-
あとは、コレ、どうしようかしら?彼が趣味で書いていた絵画だけど、
どれもこれも、私には落書きにしか見えないのよね。特にこの絵……
- 夫(妹尾):
- おいおい、それだけは捨てるなよ!俺が一番大切にしてた絵なんだから。
- 妻(安井):
- でもこの絵、ダーリンが一番大切にしてた絵だしなぁ……
- 夫(妹尾):
- そうそう、やっとハニーと心が通じたぞ!
- 妻(安井):
- この絵だけでも大事にとっておこうかしら……
- 夫(妹尾):
- それでこそハニーだ!
- 妻(安井):
-
と、見せかけて、やっぱ捨てちゃお、ポポイのポーーーイ!!
あー、スッキリした!
- 夫(妹尾):
-
オーマイガーッ!!こんなことなら、絵を描く前に、遺品整理について
遺言書を書いておくんだった。
- 妹尾:
-
今日のテーマは「遺品整理について」ですが、ホント「遺品の整理」って
意外と難しいんですよね。
遺品というのは、亡くなった人の遺産の事ですけど、その中でも土地や建物などの
不動産以外のもの、つまり「動産」全般を指します。
例えば、金品、預金通帳、自動車、家財道具などから、衣類や生活雑貨などの
比較的財産価値の薄い物まで含まれます。
ただ、その中には、残すべきか処分すべきか迷ってしまう物もあるでしょう。
だからこそ、残された家族を困らせないために、また、余計な手間をかけさせない
ためにも、生きているうちに、自分である程度の整理をしておくことが重要です。
- 安井:
- 普段からきちんと整理整頓を心がけておかないとダメなんですね。
- 妹尾:
-
それから、自分が死んだ後の遺品の整理について書き記した
遺言書を書いておくことも大事です。
- 安井:
- たしかに、遺言書があるか無いかでは、遺品整理の仕方も大きく変わりますよね。
- 妹尾:
-
遺品整理をする前に、必ず遺言書の有無を確認してください。
もし、亡くなった方の遺言書が見つかった場合、そして、その遺言書が家庭裁判所
によって有効とみなされた場合は、遺言書の内容に基づいて遺品整理をする必要が
あります。亡くなった方の遺言を尊重して遺品整理を進めましょう。