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和夫の終活日誌 ヤシロが考える終活

ABCラジオ『とことん全力投球!妹尾和夫です』(毎週火曜 12:00〜14:54)内のコーナー「和夫の終活日誌」で放送された内容をご紹介いたします。

妹尾:ラジオパーソナリティー 安井:パートナー 八城:ヤシロ代表

第194回(2018/2/20放送)

妹尾:
今日も、これからの人生を楽しく、前向きに送るための「終活」について
僕たちのミニコントも交えながら語り合っていきます。
安井:
今月のテーマは『多様化する葬儀と終活』です。
それでは終活劇場、はじまりはじまり……
娘(安井):
お父ちゃん、そんな深刻な顔して、話って何?
父親(妹尾):
ええか牧子、よう聞きや……お父ちゃんな、もう長くないねん。
そやから、まだしゃべれるうちに葬儀の希望を伝えておきたいねん。
娘(安井):
任しとき!
いっぱい人を呼んで、盛大に送り出してあげるわ!
父親(妹尾):
いいや、俺みたいなしょうもない人生を送って来た男には、
贅沢な葬儀なんて似合わんわ。
娘(安井):
そないに自分のこと悪く言わんでも……
父親(妹尾):
いいや、俺みたいなロクでもない男は、お経をあげに来る坊さんも
ロクでもない坊さんで充分やさかいな。
娘(安井):
ロクでもない坊さんって、どんなんやねん。
父親(妹尾):
あとな、俺みたいなエエ加減でテキトーな男は、
火葬場での焼き加減もテキトーでええからな。
娘(安井):
いやいや、ちゃんと焼いてもらわんとレアやったら気持ち悪いわ。
父親(妹尾):
あとな、俺みたいに人から嫌われまくってる男のことやさかい、
葬儀の案内は誰にも出さんでええからな。
娘(安井):
まあ、友達おらんのやから出しようないけど。
父親(妹尾):
最後にな、俺みたいな親戚からも縁を切られるようなロクでもない
父親の喪主は、ロクでもない娘で充分やさかいな。
娘(安井):
誰がロクでもない娘やねん!
妹尾:
これまでの葬儀といえば世間体を気にしたり、見栄を張るなどして、
立派に亡くなった人を送り出すことが遺族の務めとされてきました。
でも最近では、家族や近しい親戚のみでおこなう「家族葬」が増えているそうです。
安井:
どうしてでしょうか?
妹尾:
残された家族に迷惑をかけたくない、経済的にも負担をかけさせたくない、
という理由から「質素にあげてほしい」といった心の変化によるものです。
また、家族葬の増加は葬儀の低価格志向と重なる面もあります。
景気低迷やデフレ経済に加え、高齢化や人付き合いが希薄になったことを背景に、
葬儀になるべくお金をかけたくないと考える人が増えているそうです。
安井:
増えているといっても、どれぐらいの割合でしょうか?
妹尾:
今では大規模な葬儀は減少して、特に都市部では小規模な葬儀が7割以上を
占めているそうです。
これには、核家族化により亡くなった人の友人や知人との接点がなく、
訃報を知らすべき手立てが無いといったことや、
高齢化により亡くなった人の兄弟姉妹も他界していて、親戚縁者も遠方なので
出席してもらうのも気の毒、といった理由もあるようです。
安井:
他には、どんな葬儀が増えているんでしょうか?
妹尾:
火葬だけして、通夜・葬儀は行わない「直葬(ちょくそう)」も増えているそうです。
直葬では、親族にも知らせず、遺族だけで亡くなった人を見送ります。
安井:
直葬の割合はどれぐらいでしょうか?
妹尾:
専門家の推定では、都市部では20〜30%、地方では5〜10%が直葬だと
見られています。
平均寿命が長くなり、社会的儀礼としての葬儀の必要性が薄れてきたことや、
宗教離れ、葬儀に対して金銭や時間の無駄と考える人が増えてきていることなどが
増加の要因だそうです。
社会が変化して、葬儀事情も多様化していますが、自分自身が望む葬儀だけでなく、
残された家族のことも考えて葬儀の形式を判断されることをお勧めします。

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