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和夫の終活日誌 ヤシロが考える終活

ABCラジオ『とことん全力投球!妹尾和夫です』(毎週火曜 12:00〜14:54)内のコーナー「和夫の終活日誌」で放送された内容をご紹介いたします。

妹尾:ラジオパーソナリティー 安井:パートナー 八城:ヤシロ代表

第189回(2018/1/16放送)

妹尾:
今日も、これからの人生を楽しく、前向きに送るための「終活」について
僕たちのミニコントも交えながら語り合っていきます。
安井:
今月のテーマは『リビングウィルと尊厳死』です。
それでは終活劇場、はじまりはじまり……
妻(安井):
先生、ウチの人の容体はどうなんですか?
医師(妹尾):
残念ながら、ご主人のかかっておられる病気は完治の見込みが
ありません。
妻(安井):
そ、そんな……
医師(妹尾):
もう、全身が「ダダすべりウイルス」に冒されてしまっています。
妻(安井):
じゃあ、ウチの人はどうなるんです?
医師(妹尾):
それはね、妹尾さん……ご主人の和夫さんは、
この先、二度と面白いことが言えずに、スベリ続けたまま
亡くなっていかれるでしょう。
妻(安井):
そんな悲しいことってあります?!
医師(妹尾):
ご主人の延命治療は、なさいますか?
それとも、尊厳死を選ばれますか?
妻(安井):
面白いことの一つも言えずにスベリ続けて死んでいくなんて
この人の尊厳もへったくれもありませんよ!
医師(妹尾):
妹尾さん……ご主人の和夫さんは、リビングウィルを
残しておられませんか?
妻(安井):
そういえば、このデスクの引き出しに入れておくって言ってました。
あ、ほら、これです!
医師(妹尾):
どれどれ……こ、こ、これは!!
妻(安井):
尊厳死を選ぶ、選ばない……あみだくじになってますね。
医師(妹尾):
♪まんまーんまかまか、まんまんまかまか……
お、尊厳死を選ぶ、と出ました!!
妻(安井):
なんと回りくどいことを……しかも、しょうもない……
医師(妹尾):
これが「ダダすべりウイルス」の恐ろしさです。
妹尾:
リビングウィルとは、尊厳死に対する宣言書のようなものです。
もし、尊厳死が選択肢としてあげられるようなことになった時、
「自分は尊厳死を選ぶ」ということを明確に意思表示するために書きます。
日本の医療では、延命措置をすることが当然となっていて、
回復する見込みのない患者さんに対しても延命を試みることが多いです。
しかし、尊厳死はそういった見込みのない延命をやめて、痛みを取り除くための
緩和治療をしながら、死を受け入れます。
安井:
逆に、リビングウィルで、限界まで延命治療をしてほしいという意思を
残しておくこともできますね。
妹尾:
そうですね。いずれにせよ、尊厳死を選ぶかどうかというような状況では、
すでに患者さんの意思を確認することは難しくなっているでしょう。
生前に尊厳死を望んでいたとしても、それを証明する手段がありません。
ですから、意思がはっきりしている時にリビングウィルを残しておけば、
これが患者さんの意思の証明となり、望んだ最期を迎えられるようになります。
安井:
リビングウィルを残しておくことって、大事なんですね。
妹尾:
リビングウィルを明確にしておかないと病院の経営目的や、医師の医学的興味から
延命治療が行われる危険性も全くゼロではありません。
ひと昔前は、全て医師に任せる治療が一般的でしたが、近年は患者さんも一緒に
考える方向にシフトしています。
延命治療を望むにしろ尊厳死を望むにしろ、患者さんの意思が大きく反映される
ようになっているんですね。

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