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和夫の終活日誌 ヤシロが考える終活

ABCラジオ『とことん全力投球!妹尾和夫です』(毎週火曜 12:00〜14:54)内のコーナー「和夫の終活日誌」で放送された内容をご紹介いたします。

妹尾:ラジオパーソナリティー 安井:パートナー 八城:ヤシロ代表

第183回(2017/10/31放送)

妹尾:
今日は、霊園・墓石のヤシロの八城社長を終活アドバイザーにお迎えして、
みなさんからの疑問・質問にお答えいただきます。
八城:
お願いします。
妹尾:
まずは、こちらの方から……

61歳・男性
これまで趣味に生きる人生で、この歳になるまで独身を貫き通してきました。
両親はすでに他界し、兄弟や子供もいません。
自分が死んだあと、葬儀のことや、財産・遺品の整理など誰に任せたら
良いのでしょうか?
妹尾:
私も独身ですが……
この方のように、独身で、特に近しい身内もいない場合、どうすればいいですか?
八城:
人が亡くなった場合、死亡届などの役所の手続き、葬儀や埋葬、お家の片付け
銀行やカード、公共料金などの解約や精算、遺産相続の手続きなど様々な
手続きが必要となります。
これらの手続きは通常の場合、ご家族やご親族が無償で行ってくれますが、
この方のように単身で頼れる身内がいないという方は、準備をしておかないと
誰も手伝ってくれる人がありません。

最近、孤独死がテレビや雑誌などで取り上げられることもありますが、
ご遺体は、そのまま放置しておくわけにいかないため、孤独死などの場合は、
自治体が火葬を行い、遺骨の引取り手がない場合は、提携している寺院や
自治体の合葬墓などに無縁仏として埋葬されます。
但し、お家の片付けや様々な手続きなどは誰もしてくれませんので、これらを
円滑に行うためには、お知り合い又は、行政書士さんなどの専門家と
死後事務委任契約を行っておくことをお勧めいたします。
「遺言書を書いて知り合いに頼んでおけば大丈夫」などと思っている方も
あるかもしれませんが、遺言書の効力は主に財産の処分の方法についてのことで
その他の手続きについては、法的な効力はありません。

それに対して死後事務委任契約では、ご本人の死後の各窓口への諸手続き、
必要な連絡や調整、葬儀や埋葬の手配、お家の片付けやそれらにかかった
経費の支払いなどをあらかじめ決めておいて、ご家族に代わって行う委任契約です。
また、お一人で暮らしている方が、孤独死しないように、毎日、一定の時間に
お電話がかかってくる「見守りコール」や、お家のトイレなどに人感センサーを
付けて24時間監視を行う、セキュリティー会社の「見守り契約」などもあります。
ここまで行うとまさに「究極の終活」と言えると思います。

このように、ご自身が亡くなった後のご心配は、生きているうちに決めようと
思えば、たいていのことは決めておくことができますので、お調べいただき
お元気なうちにご心配を一つずつ無くしていっていただければと思います。
妹尾:
続きまして……

48歳・男性
先日、父が亡くなり、お葬式の手配や遺品整理などでバタバタしました。
自分が死ぬ時には、なるべく子どもたちに迷惑をかけたくないのですが、
「終活」っていつ頃、どんなタイミングで始めたらいいのですか?
妹尾:
ご自身が大変な思いをされたからこそ、終活の大切さを感じたんでしょうね。
終活を始めるタイミングってありますか?
八城:
ご相談の方は、まだ48歳と若いので、慌ててということでなくて良い
とも思いますが、人間、一寸先は闇と言いますし、備えあれば憂いなしとも
言いますので、お父様のことでバタバタしたご経験を忘れないうちに
エンディング・ノートを書かれてみてはいかがでしょうか?
改めてではありますが、エンディング・ノートは、万一の事態に備えて、
病気の治療や介護、葬儀や埋葬、かけている保険の種類や内容、家族への伝言、
連絡すべき知人のリストなどを書き記しておくノートのことで、
遺言書と違って法的拘束力はありませんが、エンディング・ノートを
書いておくことで、ご家族はずいぶんと助かることになると思います。
そういった意味でいくと、ご相談の方の終活を始めるタイミングは
「今でしょ!」っていうことになりますかね。

「終活」はいずれ来る「死」を現実のものと捉えて、それを具体的に
考え、様々な準備をすることで「今をどうより良く生きるか?」ということを
考えることですので、健康のために毎日歩いているというのも終活だと思いますし、
血圧が上がらないよう塩分を控えているというのも終活だと思います。
そういう意味では、常に私たちは終活をしているわけですが、より具体的に
ということが大事なポイントだと思います。

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