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ABCラジオ『とことん全力投球!妹尾和夫です』(毎週火曜 12:00〜14:54)内のコーナー「和夫の終活日誌」で放送された内容をご紹介いたします。
妹尾:ラジオパーソナリティー 安井:パートナー 八城:ヤシロ代表
第175回(2017/9/5放送)
- 妹尾:
- 今日も、これからの人生を楽しく、前向きに送るための「終活」について
僕たちのミニコントも交えながら語り合っていきます。
- 安井:
-
今月のテーマは『墓じまい』です。
それでは終活劇場、はじまりはじまり……
- 男(妹尾):
-
さあさあ、店じまいセールですよ〜!
みなさーん、お安いですよ〜!
あ、そこの奥さん、このワンピースいかがですか?
店じまいセールでお安くしておきますよ!
- 客(安井):
-
ちょっとご主人。
私ね、この辺りをよく通るんですけど、もう何年も前から
店じまい、店じまいって言うてません?
- 男(妹尾):
- あ、いや、それは……
- 客(安井):
- ホンマに店じまいする気、あるんですか?
- 男(妹尾):
-
もちろん気持ちはあるんですけど、いざとなるとねぇ……
「店じまい」だけじゃなくて、「墓じまい」だって
なかなかできないんですよ。
- 客(安井):
- 墓じまい?
- 男(妹尾):
- どうも「しまう」っていうのが苦手なんだよなぁ〜
言えずじまい、できずじまい、食べずじまい、
それから、出せずじまい。
- 客(安井):
- なんですか、出せずじまいって?
- 男(妹尾):
- さっきからトイレ行きたいの、我慢してるんです。
- 客(安井):
- いやいや、行ってくださいよ。
- 男(妹尾):
- でもね、行ったら行ったで「拭けずじまい」なんですよ。
- 客(安井):
- 大のほうですか? 汚いな……
- 男(妹尾):
- 近々「墓じまい」もしたいんですけど、
どうしたらいいと思います?
- 客(安井):
- 私に言われても……ほな、さいなら。
- 男(妹尾):
- あーあ、教えてくれずじまい、やったな。
- 妹尾:
-
「墓じまい」という言葉は、最近使い始められた言葉で、
「遺骨が収まっていたお墓を“しまう”」、つまり「お墓を処分すること」の意味で
使われる造語です。
いま、核家族化や少子化の影響で「先祖代々のお墓を守る人がいない」とか、
「お墓のある場所が遠くて、なかなか行くことができない」という理由で
お墓参りが途絶えてしまうケースが増えています。
そういった場合に「墓じまい」という方法をとることがあります。
- 安井:
- 「墓じまい」は、具体的にどんなことを行うんでしょうか?
- 妹尾:
-
1つは、霊園業者にて共同の永代供養墓に祀る方法があります。
それから、海に散骨したり、樹木葬をしたりして遺骨を自然に返す方法もあります。
あるいは、遺族が自宅で遺骨を保管するなど、様々な方法があります。
- 安井:
- 「墓じまい」といっても、いろんな方法があるんですね。
- 妹尾:
-
ただ、遺骨は遺体の一部とされるため、勝手に移動をしたり、
届け出なくお墓ごと遺骨を潰したりすることはできません。
また、墓じまいには撤去作業など、決して安くない費用がかかることも
知っておかなければいけません。