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和夫の終活日誌 ヤシロが考える終活

ABCラジオ『とことん全力投球!妹尾和夫です』(毎週火曜 12:00〜14:54)内のコーナー「和夫の終活日誌」で放送された内容をご紹介いたします。

妹尾:ラジオパーソナリティー 安井:パートナー 八城:ヤシロ代表

第172回(2017/7/25放送)

妹尾:
今日は、霊園・墓石のヤシロの八城社長を終活アドバイザーにお迎えして、
みなさんからの疑問・質問にお答えいただきます。
八城:
お願いします。
妹尾:
まずは、こちらの方から……

53歳・女性
父は陶芸が趣味で、定年退職してからは毎日のようにお皿などを作っています。
最近では「自分が亡くなったら親しい人たちに形見分けとしてお皿を送ってくれ」
と言っていますが、とにかく量が多くて、とても分けきれないと思います。
もし父が亡くなったら、本人の遺志に反してお皿を処分してもいいのでしょうか?
妹尾:
「形見分けに」と言われても、分けにくいものってあるでしょうし、
送られた人が喜ぶかどうかもわかりませんよね……どうすればいいでしょう?
八城:
「形見分け」は、故人の愛用品を近親者に分けることで、その方の思い出を
共有するために行うものですが、相手から希望があればよいのですが、無理やり
送りつけるものではありませんのでご注意いただきたいと思います。
昔は親から子へ、また先輩から後輩へなど、目上の方から送ることが一般的で
目上の方へ贈るということはいけないこととされていましたが、最近では、親しい
間柄であれば、特に問題はないとされるようになってきています。
「形見分け」した品物を通じて故人の思い出を偲ぶことが故人への供養に繋がる
ことが、「形見分け」の一番の目的です。
「形見分け」を行う時期について、特に決まりがあるわけではありませんが、
通常、満中陰(四十九日)の法要に合わせるくらいのタイミングが良いと思います。
また、あまり高価なものを「形見分け」をすると贈与税の対象になってしまう
場合があります。贈与税は1年間にもらった財産の合計が110万円を超えると
かかってきます。「形見分け」といってもこの制限に含まれますので、高価な物を
「形見分け」する際はご注意いただきたいと思います。
また、相続人の方がたくさんいるのに、一部の方が勝手に「形見分け」をして
後々、トラブルになるケースもあります。「形見分け」といっても個人の財産を
分配する行為ですので、相続人の間で良く話し合ったうえで、行なって
いただきたいと思います。
ご相談のお皿の場合、法事にお越しいただいた方々に、必要ならお持ち帰り
いただき、後は処分するのが良いと思います。
妹尾:
続きまして……

38歳・男性
自分が死んだ後のお墓選びについて考えるようになりました。
最近はビルの中にあるロッカー型のお墓も増えており、安い価格で利用できると
聞きました。
家族にお金も残したいので、安いのは嬉しいのですが、従来のお墓に比べると
なんとなく不安にも感じます。
お墓選びで気をつけなければならないことを教えてください。
妹尾:
最近は、昔とお墓事情が変わってきているとこのコーナーでも紹介していますが、
値段を含めて、お墓選びのポイントは?
八城:
昔は、お墓は家族の象徴、先祖代々引き継いでいくものと思われていましたが
最近では、少子化や核家族化が進み、先祖代々のお墓の面倒が見ていけないとか
田舎のお墓にお参りに行けないなどの理由で「墓じまい」をする方も多くなって
きています。
今は、このような時代に合わせ様々な埋葬の方法が選択できるようになって
きました。
お墓選びで気を付けることの一番は、新しく準備するお墓には、将来誰が入り
誰が面倒をみて行くのかを想定して、検討するということです。
子供や孫が近くに住んでいるという方なら、一般的なお墓で問題はありませんが
後を引き継ぐ方がいらっしゃらない場合や、将来、引き継げなくなることが予想
できる場合は、一般的なお墓よりも、永代供養墓や樹木葬など自分たちの代で
完結できるお墓を検討するほうが良いでしょう。
先日も、息子が3人いるので将来、誰かが面倒を見てくれるだろうと15年前に
お墓を建てたという方から「長男は東京、次男は仙台、三男はアメリカに行って
しまった。誰も入っていないこのお墓をどうすればよいか」というご相談が
ありました。結局、勿体ない話ではありますが、お墓を処分して永代供養の
ご契約をされたのですが、そのままお墓に入って子供たちに負担をかけるよりも
この方が良かったと喜んでいただきました。
お値段のお話しですが、ちなみに私どもヤシロの場合、永代供養はお一人10万円、
樹木葬墓地はお一人20万円〜50万円、一般のお墓になると墓地、墓石を
合わせて100万円〜200万円程度のお墓が標準的な価格です。
その他にも海洋散骨や屋内の納骨堂など様々な選択肢がありますので
よく調べて、それぞれのご家族に合った選択をしていただきたいと思います。

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