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和夫の終活日誌 ヤシロが考える終活

ABCラジオ『とことん全力投球!妹尾和夫です』(毎週火曜 12:00〜14:54)内のコーナー「和夫の終活日誌」で放送された内容をご紹介いたします。

妹尾:ラジオパーソナリティー 安井:パートナー 八城:ヤシロ代表

第168回(2017/6/27放送)

妹尾:
今日は、霊園・墓石のヤシロの八城社長を終活アドバイザーにお迎えして、
みなさんからの疑問・質問にお答えいただきます。
八城:
お願いします。
妹尾:
まずは、こちらの方から……

68歳・男性
そろそろ歳なので、自分のお墓のことについて考えるようになりました。
妻や子供には「散骨がいい」と言ったことはありますが、詳しく話していません。
エンディングノートに記していれば散骨をしてもらえるでしょうか?
また、残された妻や子供の負担にならない良い方法があれば、教えてください。
妹尾:
人それぞれ理想の葬儀のかたちがあると思いますが、
エンディングノートに書いておけば希望通りにしてもらえるものなんでしょうか?
八城:

エンディングノートは遺言書と異なり、法的な拘束力がありません。
ただ、遺言書の効力は、@遺産相続に関する事、A遺産分割の方法に関する事、
B相続財産の処分に関する事、C内縁の妻と子に関する事、D遺言の執行に関する    
事、の5つの項目に関して効力を発揮します。
従って、散骨のご希望を遺言書に書いたとしても、本人の意思としては伝わると
思いますが、実際に散骨するかどうかは、残されたご家族の判断にゆだねられる
ことになるわけです。
遺言書に書いても、このようなことになるわけですから、そもそも法的拘束力の
無い、エンディングノートに書いたからと言って、散骨を実行してくれるかは
ご家族の意思によりますので、ご生前のうちに、何故、散骨を望むのか、
何処に散骨してほしいのかなど、具体的に話し合っておく必要があると思います。
その上でご家族も十分に納得されれば、初めてご希望が叶うことになると思います。

では、散骨とはどういうもので、いつから始まったのかをご説明します。
日本での散骨は、1991年に、葬送の自由をすすめる会というNPO法人が初め
と言われています。そもそも散骨とは、遺骨をお墓に埋葬するのではなく、海や山
に撒くことを言います。墓地埋葬等に関する法律には、遺骨を撒くという概念が
無く、それに関する規定がありません。また、遺骨の遺棄行為にあたるのではとい
う疑問に関して「個人が節度をもって散骨を実施する場合は、遺棄罪にはならない」
と法務省が見解を述べたと言われています。この場合の節度とは、遺骨を粉末状に
細かく砕くことや、地域の理解を得る事、自然環境を損なわない事、自分の土地以
外の場所の場合は地主の了解を得る事、そして家族の了解を得る事などを言います。
一般的な海洋散骨の費用は、委託散骨(業者にお任せ)の場合、約5万円程度、
チャーター散骨(船をチャーター)の場合、25万円〜35万円程度とお考え
いただくと良いと思いますが、散骨の場所によっても費用が変わりますので、
やはり、事前に良くお調べいただきたいと思います。

妹尾:
続きまして……

38歳・男性
私の母は、生前、仲の悪かった父と、できればお墓を分けてほしいみたいです。
ただ、母は「費用もかかるだろうし、同じお墓でもいいけど」とも言っています。
母だけ別のお墓に眠ってもらうこともできるのでしょうか?
また、別のお墓にできる場合、費用は高額なのでしょうか?
母には、自分の死後の心配をせずに余生を過ごして欲しいので、教えてください。
妹尾:
最近は、夫婦が別のお墓に入るというケースも珍しくないと聞きますが、
費用の面ではどうなんでしょうか?
八城:
こういったケースのご相談は、私なども良くおうかがいいたします。
中にはご主人とは入りたくないけれど、愛犬と一緒に入りたいとか、嫁いだ先のお墓は
嫌なので、実家のお墓に入れてほしいなど、様々なケースのご相談が寄せられます。
ただ、仰るように、入るところを別々にすると言うことは、勿論、費用も余分に
掛かりますし、何より、お参りする方が2か所に分けてお墓参りをしなければ
いけなくなるので、費用面と合わせて、後の方の利便性も考えると、出来れば
一緒に入っていただく方が何かと便利は良いと思います。
ただ、こればかりは感情的な問題ですので、どうしても嫌と言う場合は
致し方ないとは思います。
ただ、現在では、様々な永代供養墓や樹木葬など、比較的費用の掛からない
埋葬の方法もあります。
ちなみに私どもの、永代供養墓はお一人10万円で後の費用が掛からないものや
樹木葬にしても20万円で桜の下に埋葬されるものなどもあります。
たとえご家族でも、それぞれのご希望に合った埋葬方法を選んでお決めいただく
という時代になってきているとも言えると思います。

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