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ABCラジオ『とことん全力投球!妹尾和夫です』(毎週火曜 12:00〜14:54)内のコーナー「和夫の終活日誌」で放送された内容をご紹介いたします。
妹尾:ラジオパーソナリティー 安井:パートナー 八城:ヤシロ代表
エンディングノートは遺言書と異なり、法的な拘束力がありません。
ただ、遺言書の効力は、@遺産相続に関する事、A遺産分割の方法に関する事、
B相続財産の処分に関する事、C内縁の妻と子に関する事、D遺言の執行に関する
事、の5つの項目に関して効力を発揮します。
従って、散骨のご希望を遺言書に書いたとしても、本人の意思としては伝わると
思いますが、実際に散骨するかどうかは、残されたご家族の判断にゆだねられる
ことになるわけです。
遺言書に書いても、このようなことになるわけですから、そもそも法的拘束力の
無い、エンディングノートに書いたからと言って、散骨を実行してくれるかは
ご家族の意思によりますので、ご生前のうちに、何故、散骨を望むのか、
何処に散骨してほしいのかなど、具体的に話し合っておく必要があると思います。
その上でご家族も十分に納得されれば、初めてご希望が叶うことになると思います。
では、散骨とはどういうもので、いつから始まったのかをご説明します。
日本での散骨は、1991年に、葬送の自由をすすめる会というNPO法人が初め
と言われています。そもそも散骨とは、遺骨をお墓に埋葬するのではなく、海や山
に撒くことを言います。墓地埋葬等に関する法律には、遺骨を撒くという概念が
無く、それに関する規定がありません。また、遺骨の遺棄行為にあたるのではとい
う疑問に関して「個人が節度をもって散骨を実施する場合は、遺棄罪にはならない」
と法務省が見解を述べたと言われています。この場合の節度とは、遺骨を粉末状に
細かく砕くことや、地域の理解を得る事、自然環境を損なわない事、自分の土地以
外の場所の場合は地主の了解を得る事、そして家族の了解を得る事などを言います。
一般的な海洋散骨の費用は、委託散骨(業者にお任せ)の場合、約5万円程度、
チャーター散骨(船をチャーター)の場合、25万円〜35万円程度とお考え
いただくと良いと思いますが、散骨の場所によっても費用が変わりますので、
やはり、事前に良くお調べいただきたいと思います。
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