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ABCラジオ『とことん全力投球!妹尾和夫です』(毎週火曜 12:00〜14:54)内のコーナー「和夫の終活日誌」で放送された内容をご紹介いたします。
妹尾:ラジオパーソナリティー 安井:パートナー 八城:ヤシロ代表
第166回(2017/6/13放送)
- 妹尾:
- 今日も、これからの人生を楽しく、前向きに送るための「終活」について
僕たちのミニコントも交えながら語り合っていきます。
- 安井:
-
今月のテーマは『成年後見制度の利用を考える』です。
それでは終活劇場、はじまりはじまり……
- 医師(妹尾):
-
どうも。私が妹尾美容外科の院長、妹尾です。
- 後見人(安井):
- 先生、どうぞよろしくお願いします。
- 医師(妹尾):
- それで、今日はどのような?
- 後見人(安井):
- いえいえ、私じゃなくて、主人の整形をお願いしたいんです。
- 医師(妹尾):
- ご主人ですか?
- 後見人(安井):
- ウチの主人、認知症がでてしまって私が後見人なので
代わりにお願いに来たんですけど。
- 医師(妹尾):
- あのね、いくら後見人でも手術の同意はできないんですよ。
- 後見人(安井):
- そうなんですか?!でも、そこをなんとか!
主人、昔から顔にコンプレックスがあって悩んできたんです!
- 医師(妹尾):
- コンプレックスを持つような顔って、いったいどんな?
- 後見人(安井):
- 目がギョロッとしてて……あと、一番特徴的なのは口元なんです。
出っ歯というか、そっ歯という特殊な感じで、しゃべってる時に
もう、ツバが飛んで飛んで――
- 医師(妹尾):
- ほう、それは例えば、私のような顔ですか?
- 後見人(安井):
- そうそう、妹尾先生そっくりです!!
- 医師(妹尾):
- で、ご主人のそのお顔を、どのように整形したいんですか?
- 後見人(安井):
- そうですね、できればディーン様のように……
- 医師(妹尾):
- 奥さん、それは無理な話です。
- 後見人(安井):
- やっぱり、後見人では手術の同意ができないんですか?!
- 医師(妹尾):
- それもそうですが、なにより現代の技術をもってしても、
私のような顔をディーン様に整形するというのが無理な相談なんです。
- 後見人(安井):
- あ〜、なるほど。
- 妹尾:
- 認知症などの理由で判断能力が不十分な人の代理として、
契約などの法律行為をしたり、その人がしてしまった不利益な法律行為を
後から取り消したりできる人を、成年後見人、保佐人、補助人などといいます。
成年後見人、保佐人、補助人には、家庭裁判所によって選ばれた人と、
認知症などになる前に本人があらかじめ選んでおく人の、2つのケースがあります。
- 安井:
- 成年後見人などは、本人に成り代わってどんなことができるんですか?
- 妹尾:
- 例えば、健康診断の受診、治療や入院費用の支払い、介護保険の利用手続き、
老人ホームなどへの入所や退所なども行うことができます。
- 安井:
- 逆に、成年後見人や保佐人、補助人でもできないことってあるんですか?
- 妹尾:
- そうですね、入院などの保証人になったり、手術の同意などはできません。
また、毎日の買い物、掃除、食事の準備、身体介護などは行いません。
「成年後見制度」を利用される場合には、こういったことも覚えておきましょう。