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ABCラジオ『とことん全力投球!妹尾和夫です』(毎週火曜 12:00〜14:54)内のコーナー「和夫の終活日誌」で放送された内容をご紹介いたします。
妹尾:ラジオパーソナリティー 安井:パートナー 八城:ヤシロ代表
第165回(2017/6/6放送)
- 妹尾:
- 今日も、これからの人生を楽しく、前向きに送るための「終活」について
僕たちのミニコントも交えながら語り合っていきます。
- 安井:
-
今月のテーマは『成年後見制度の利用を考える』です。
それでは終活劇場、はじまりはじまり……
- 田村婆(安井):
-
ほんでお隣の村田さん……
なんや、えらいめにおうたそうですな。
- 村田爺(妹尾):
-
そうですねん、お隣の田村さん……
もう、びっくりしましたわ。
- 田村婆(安井):
- いったい何があったんですか、村田さん?
- 村田爺(妹尾):
- は?
- 田村婆(安井):
-
いったい何があったんですか?
- 村田爺(妹尾):
- なんて?
- 田村婆(安井):
-
そやから、いったい何があったんですか、村田さん?
- 村田爺(妹尾):
-
そうそう、それやけどな、田村さん。
こないだ急にウチに男の人が訪ねてきてな、なんやようわからん
絵画を買わされそうになったんや。
- 田村婆(安井):
- ほんで、どないしはったん?
- 村田爺(妹尾):
-
あまりにも高い値段やったさかい、その絵画を見て思わず
こう言うてん……え〜! 絵画見て、「え〜」って……
- 田村婆(安井):
-
しょうもないダジャレ言うてる場合とちゃうで。
それ、たぶん詐欺とちゃいますか、村田さん?
年寄りを狙う詐欺師も多いさかいな、いざという時のために
なんぞ対策しといたほうがええで。
- 村田爺(妹尾):
-
ワシはまだまだしっかりしとるさかい大丈夫や、田村さん。
- 田村婆(安井):
-
それやったらええけどな。
ところで、この絵画なんやけど、安うしとくさかい一枚買うてんか。
- 村田爺(妹尾):
- 安いんやったら、もろとこか。
- 田村婆(安井):
- いきなりひっかかっとるがな。
- 村田爺(妹尾):
- え〜!!!
- 妹尾:
-
認知症などで判断力が低下すると、いろんなトラブルに巻き込まれてしまう
可能性があります。
例えば、高齢者を狙った犯罪や、判断能力の不十分な人に必要のない契約を
結ばせるなど、悪質な事業者による消費者トラブルが社会問題となっています。
また、高齢者の相続をめぐる争いも後を絶ちません。
そういった問題に対応する制度として「成年後見制度」が設立されています。
- 安井:
- 「成年後見制度」って、どんな制度なんですか?
- 妹尾:
- 認知症や知的障がいなどの理由で判断能力が不十分な方々を保護して、
支援するのが成年後見制度で、大きく分けて「法定後見制度」と「任意後見制度」
の2つがあります。
そのうち「法定後見制度」は、家庭裁判所によって選ばれた成年後見人などが、
判断能力が不十分な人の利益を考えながら、その人の代理として契約などの
法律行為をしたり、その人がしてしまった不利益な法律行為を後から取り消したり
することによって、保護・支援するというものです。
- 安井:
- では、もう一方の「任意後見制度」ってどんな制度ですか?
- 妹尾:
-
「任意後見制度」は、将来、判断能力が不十分な状態になった場合に備えて、
まだ十分な判断能力があるうちに、あらかじめ自らが代理人を選んでおいて、
もし、自分が認知症などで判断能力が低下した時には、
その代理人に財産管理などについての代理権を与える制度です。
- 安井:
- 代理人を家庭裁判所に選んでもらうか、あらかじめ自分で選んでおくかの
違いですね。
- 妹尾:
-
終活の一環として、こういった制度を適切に利用しましょう。