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和夫の終活日誌 ヤシロが考える終活

ABCラジオ『とことん全力投球!妹尾和夫です』(毎週火曜 12:00〜14:54)内のコーナー「和夫の終活日誌」で放送された内容をご紹介いたします。

妹尾:ラジオパーソナリティー 安井:パートナー 八城:ヤシロ代表

第164回(2017/5/30放送)

妹尾:
今日は、霊園・墓石のヤシロの八城社長を終活アドバイザーにお迎えして、
みなさんからの疑問・質問にお答えいただきます。
八城:
お願いします。
妹尾:
まずは、こちらの方から……

62歳・男性
自分が死んだ時のことを考えて、子供たちに遺言を残したいと思っているのですが、
遺言状は書き方に規定があるようでよくわかりません。
何か手軽に書ける良い方法はありませんか?
妹尾:
遺言状って、ちゃんとした決まり通りに書かないと無効になることも
あるんですよね?
いざ書こうと思っても、いきなり書けるものではないと思うんですが、
いい方法はありますか?
八城:
遺言書には、自筆証書遺言、公正証書遺言、秘密証書遺言の3種類ありますが
手軽に書けるものということですので、自筆証書遺言についてご説明します。
自筆証書遺言とは、一言で言えば、自分で作成する遺言書のことです。
自筆証書遺言のメリットとしては、費用がかからず、いつでも書くことが
できることです。
但し、作成する上での最低限のルールがありますので、せっかく作成した遺言書が、
無効にならないように注意が必要です。

(1)遺言の内容、日付、遺言者の署名などを全て自筆する事です。
   パソコンで作成したものや代筆してもらったもの、音声やビデオ映像なども
   無効となります。
(2)日付を必ず明記する事です。
   平成29年5月吉日などと書くと、作成日が特定できないということになり
   無効となります。
(3)記名・押印をする事です。
   誰でもご存じの有名な方ならペンネームも可能ですが、一般的には
   戸籍通りのフルネームで記名し、押印の印鑑は、認め印でもかまいませんが
   信憑性を証明する意味でも実印の方が良いでしょう。
(4)訂正や追加がある場合は書き直す事です。
   書き間違いや訂正には法律が定めた方式があり、守らないと無効となります。
   訂正や追加がある場合は全て書き直しをしたほうが良いでしょう。
(5)封筒に入れて封印する事です。
   法的な規定はありませんが、自筆証書遺言は改ざん出来ないよう、封筒に
   封印して保存し、遺族が確実に発見できるような場所や貸金庫などの安全な場所に
   保管しておくと良いでしょう。
(6)記載内容は具体的に書き曖昧な表現を使わないようにする事です。
   不動産は登記簿謄本通りに、土地であれば所在地、地番、地目、地籍
   などまで詳細に、預貯金は金融機関の支店名や口座番号まで記載して
   おくと良いでしょう。

自筆証書遺言を書かれる場合には、専門の本を参考にするとか、インターネットで
書き方を調べるなどして、法的に有効な形で書いていただきたいと思います。
できれば、書いた遺言書を専門家に見ていただいて、アドバイスを受けていただく
ことをお勧めいたします。
妹尾:
続きまして……

38歳・男性
私の父は、自分の葬儀は近しい親族だけで行ってほしいと言っています。
他にも、できるなら散骨してほしい、などいろいろと希望があるようなのですが、
まだ先の話と思って、今は何も準備をしていません。
でも、いざという時に父の望みを正確に叶えられる良い方法はありませんか?
妹尾:
いつかは親御さんとお別れする時が来るとわかっていても、まだお元気なうちは
具体的な準備をしていない人がほとんどでしょうね。どうすればいいですか?
八城:
このご相談者のように、親の死後のことは子供が手配すると言うことが
以前は当たり前のことでしたが、自分自身のことをお元気なうちに準備して
おくことで後の方の負担を少なくするのが「終活」です。
ご葬儀については、今、8割以上の方が家族葬を希望されていますので、
ご家族やご親族が納得できるのであれば、家族葬で行って良いと思います。
散骨に関しては、本人が心から散骨を望んでいるのか、費用や残ったご家族に
負担をかけたくないから「散骨で良い」をおっしゃられているのかを
良く見極めていただきたいと思います。
ちなみに私のところにも「私が亡くなったら遺骨は海に撒いてくれればよい」と
いう方がいらっしゃいますが、そういう方には「もし、奥様やお子様が
先にお亡くなりになられた場合、遺骨を海に撒くことができますか?」と
尋ねるんです。それが出来ないのならご家族もあなたの遺骨を撒けませんよと。
散骨に関しては、その時のイメージが悪くないだけに、散骨をしてから後悔する
という話もよく聞きます。勿論、石原裕次郎さんのように、ご本人もご家族も
充分に納得の上であれば問題はないのですが、普通に考えれば、後の方が
その方を思いだして手を合わせる場所がある方が、残った方にとっては
良い場合が多いと思いますので、お元気なうちに、ご家族の間で良く話しあって
おくことが大事だと思います。

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