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和夫の終活日誌 ヤシロが考える終活

ABCラジオ『とことん全力投球!妹尾和夫です』(毎週火曜 12:00〜14:54)内のコーナー「和夫の終活日誌」で放送された内容をご紹介いたします。

妹尾:ラジオパーソナリティー 安井:パートナー 八城:ヤシロ代表

第163回(2017/5/23放送)

妹尾:
今日も、これからの人生を楽しく、前向きに送るための「終活」について
僕たちのミニコントも交えながら語り合っていきます。
安井:
今月のテーマは『相続税と生前贈与について』です。
それでは終活劇場、はじまりはじまり……
兄(妹尾):
お父ちゃん……今まで育ててくれて、ホンマにありがとう。
天国で、俺ら兄弟のこと見守っててや。
弟(安井):
どうせ俺のことなんて、お父ちゃん、気にしてへんやろ。
兄(妹尾):
なんちゅうこと言うねん、牧夫。
弟(安井):
だって俺、和夫兄ちゃんほど可愛がってもろてへんかったし。
それより、遺産のことやけどな――俺、どんだけ貰えるん?
兄(妹尾):
そら、民法に従ってお母ちゃんが1/2、俺とお前が1/4ずつや。
弟(安井):
そんなんセコイわ!和夫兄ちゃんは小さい頃から、おもちゃも洋服も
いっぱい買うてもろてたやん!
俺なんて、兄ちゃんのおさがりばっかりやってんで。
和夫汁で汚れて黄ばんだTシャツに、壊れてしもた仮面ライダーの
変身ベルト……あんなんで変身できるかい!
自分は新しい変身ベルト買うてもろたからええやろうけど。
兄(妹尾):
そんなもん、弟の宿命やがな。
だいいち和夫汁ってなんやねん……ワシ、体からどんな液体出とんねん。
弟(安井):
それだけちゃうで!
兄(妹尾):
他にも、なんぞ汁が出とるっちゅうんかい?
弟(安井):
汁の話とちゃうわ!兄ちゃんは私立の大学まで行かせてもろたけど、
俺は高卒でスグに就職してんで。
そんな兄ちゃんと俺の遺産の額が同じやなんて納得できひんわ!
兄(妹尾):
よっしゃ、そこまで言うんやったら、子供の頃みたいに、
ライダーごっこで決着つけようやないか!
弟(安井):
望むところや!
兄(妹尾):
ほないくぞ!へん……しんっ!とうっ〜!!!
弟(安井):
俺かて……へん、しん……って、あれ?
そうや、俺の変身ベルト、壊れてるんやった。
妹尾:
生前贈与に関して、よく家族で揉め事が起こることがあります。
例えば、コントにあったような事例でいうと……
父、母と、兄、弟の4人家族がいました。
父は兄に大きな期待を寄せて、私立の学校に進学させたり、教育資金を惜しみなく
兄につぎ込みました。
しかし、その父が突然この世を去り、家族で遺産分割の話し合いになって、
法定相続分通り、母が1/2、兄と弟が1/4ずつ分けようした時に、問題が!
弟が「お兄ちゃんばっかりズルい!」と言いだしました。
兄は、私立大学に4年間通うための学費や一人暮らしのための仕送りなどで、
合わせて数百万円も父から貰っていたのに対して、弟は高校卒業後に就職して、
ほとんどお金を貰っていなかったのです。
安井:
こういう場合、どうなるんですか?
妹尾:
特定の相続人にだけ偏った生前贈与を行なうと、その偏った分を遺産相続において
公平に戻す必要性が出る場合があるそうです。
安井:
どのように公平にするんですか?
妹尾:
この例の場合、兄の学費などは生前贈与の「特別受益」とみなされて、
本来、受け取れるはずの法定相続分の1/4の遺産に、すでに含まれているという
認識のもと、遺産分割協議を行なうことができるそうです。
そうなると、結果的に兄の取り分が減ってしまいます。
安井:
お父さんは兄に期待して、良かれと思って、学費などの支援をしていたのに、
そのせいで、遺産相続の際に兄弟同士でトラブルになる可能性もあるんですね。

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