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ABCラジオ『とことん全力投球!妹尾和夫です』(毎週火曜 12:00〜14:54)内のコーナー「和夫の終活日誌」で放送された内容をご紹介いたします。
妹尾:ラジオパーソナリティー 安井:パートナー 八城:ヤシロ代表
第158回(2017/4/18放送)
- 妹尾:
- 今日も、これからの人生を楽しく、前向きに送るための「終活」について
僕たちのミニコントも交えながら語り合っていきます。
- 安井:
-
今月のテーマは『エンディングノートの必要性』です。
それでは終活劇場、はじまりはじまり……
- 老父(妹尾):
- う〜ん……ええっと……うーむ……
- 老母(安井):
-
ちょっと、お父さん。
エンディングノートに書くこと、もう決まりましたか?
- 老父(妹尾):
- いや、それが、いざとなったら何を書いたらいいのやら。
- 老母(安井):
-
でも、そうやってエンディングノートと向かい合って、
もう50年ですよ。
まだ白紙ですか?
- 老父(妹尾):
- うん、表紙に名前書いただけじゃ。
- 老母(安井):
-
早く書かないと、白紙のまま死んでしまいますよ。
- 老父(妹尾):
- そういうお前は、もう書けたんか?
- 老母(安井):
- いいえ、ノートの隅っこに、パラパラ漫画を少し書いただけで。
- 老父(妹尾):
-
何を書いとるんや。
- 老母(安井):
-
けど、なかなかの超大作なんよ。ほら、パラパラパラパラ……
- 老父(妹尾):
-
どれどれ……お、これは赤ちゃんのお前か?
生まれて、小学校に入学して、中学の時に初恋をして、
高校受験に失敗して、一浪の末に大学に入って、
地元の企業に入社して、取引先のワシと出会って結婚して、
2人の子供に恵まれて……って、どんなパラパラ漫画やねん!
- 老母(安井):
- 私の一生を漫画にしてみたんやけど。
- 老父(妹尾):
- こんな壮大なパラパラ漫画、初めて見たわい。
- 老母(安井):
- それで、お父さんは何を書くつもりですか?
- 老父(妹尾):
- 考えてみたら、たいした財産も無いし、このまま白紙でもええじゃろ。
- 老母(安井):
- 財産のこと以外にも、いろいろ書いといたほうがいいみたいですよ。
- 老父(妹尾):
- じゃあ、とりあえずワシもパラパラ漫画、書くかいのぅ。
- 妹尾:
-
エンディングノートとは、高齢者が自分の人生の終りを迎えるにあたって、
家族や友人、知人に伝えたい内容を記すノートのことです。
ノートに書く内容は、葬儀や遺産についてが大半です。
- 安井:
-
葬儀については、どのようなことを書いておけばいいんでしょうか?
- 妹尾:
-
そもそも、葬儀をするのかどうか。
するならば、家族葬なのか、多くの人に参列してほしいのか……
その他、葬儀の場所、喪主は誰か、遺影はどうするか、棺に入れてほしい物、
弔辞をお願いしたい人、香典を受けるかどうか、などなど。
それから、納骨について、お墓をどうするか、なども書いておく必要がありますね。
- 安井:
- では、財産については、どんなことを書けばいいですか?
- 妹尾:
-
自分が持っている財産について、しっかり記録しておきましょう。
預金があるなら、金融機関、支店名、口座番号、届け出印鑑などについて。
その他、株式や投資信託、生命保険、不動産、貴金属、美術工芸品、自動車なども
あれば記録しておきましょう。
それから、借入金がある場合は、それも明記しておかなければいけませんし、
誰かの保証人になっている場合や、他人に保証人になってもらっている場合も
忘れずに記入しましょう。
- 安井:
- 葬儀や財産のこと以外で、エンディングノートに書いておいたほうがいいことは?
- 妹尾:
-
この先、自分の意思を伝えることができなくなるかもしれませんので、
その時のために……
もし、介護が必要になった時、自宅や介護施設など、どこで介護してもらいたいか。
また、終の棲家(ついのすみか)をどこにするのか?
自宅なのか、老人ホームなのか、そういった希望も書いておくといいでしょう。
そして、介護や老人ホームなどにかかる費用は、自分で蓄えがあるのか、
それとも家族に負担をお願いするのか、など。
たくさん書くことがあるので、元気なうちから書き始めたほうがいいですよ。