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和夫の終活日誌 ヤシロが考える終活

ABCラジオ『とことん全力投球!妹尾和夫です』(毎週火曜 12:00〜14:54)内のコーナー「和夫の終活日誌」で放送された内容をご紹介いたします。

妹尾:ラジオパーソナリティー 安井:パートナー 八城:ヤシロ代表

第155回(2017/3/28放送)

妹尾:
今日は、霊園・墓石のヤシロの八城社長を終活アドバイザーにお迎えして、
みなさんからの疑問・質問にお答えいただきます。
八城:
お願いします。
妹尾:
まずは、こちらの方から……

45歳・男性
エンディングノートについての質問です。
早いかなと思いながらも少しずつ子供たちの幼少期のこと、自分の入るお墓のこと
などを書いています。
このエンディングノートは幸せだったことだけ書いたほうがよいのでしょうか?
生きている家族や知人の心を惑わすようなことは書かないほうがよいですか?
いま書き方にすごく迷っています。
妹尾:
エンディングノートに何を書いたらいいのか、わからない人もいらっしゃると
思いますが、 書き方とか、書かないほうがいいこととか、あるんでしょうか?
八城:
エンディングノートは、ご自身の老後や終末期、亡くなられた死後に、
ご家族が様々な判断や手続きを進める時に、必要な情報を残したり、
ご自身のご葬儀や納骨に関する希望を書いておいたり、ご家族との思い出や
エピソードをまとめてみたりと、いろいろな目的で書かれるノートのことです。

通常、エンディングノートへ書くことは、
①まずは自分自身のことです。特に本籍地は必ず書いておいてください。
 これは亡くなられた時に、喪主になる方が、死亡届に記入する必要が
 ありますので必ず、記載しておいてもらいたいと思います。
 親子であっても正確な本籍地をご存じない場合が結構あります。
②次に医療や介護のことです。かかりつけの病院や担当の先生のお名前、服用
 しているお薬やアレルギーの有無など急に入院した時にご家族がすぐに対応
 出来るようにしておくことはとても大切なことです。
③また、ご葬儀やご納骨のご希望もいろいろあると思います。今はご家族だけで
 執り行う家族葬が多くなっていたり、納骨に関しても一般のお墓だけではなく
 樹木葬や散骨、永代供養など様々な埋葬方法がありますので、ご自身のご希望や
 大体のご予算などをお調べ頂いた上で、生前の間にお決めになっておくと
 ご家族は助かると思います。
④その他には、健康保険証やマイナンバーカードなどの大事な証明書や
 銀行通帳の保管場所、公共料金やクレジットカードの自動引き落としの情報、
 借入金の返済内容や保証債務の有無なども知らないと困りますので、
 大体のご予算などをお調べ頂いた上で、生前の間にお決めになって
 ご家族のために書いておかれると良いと思います。

逆に、エンディングノートに書かない方がよいことは、相続に関することです。
エンディングノートには法的な拘束力がありませんので、財産分与に関わること
は、書かない方が良いです。

今は、いろいろなエンディングノートがありますので、ご自身の書きやすそうな
ものを選んで、 書けるところから書いていくと言うのが、コツです。
 
妹尾:
続きまして……

73歳・女性
ペットと一緒に暮らしています。
最近、病気になって、終活のことを考えるようになりました。
もしも私の死後、ペットが残されてしまうと、どうなってしまうのか……
愛犬の処遇に悩んでいます。
何かよいアドバイスをいただけないでしょうか?
妹尾:
ペットの面倒を見てくれる身内がいらっしゃればいいですが、
そんな人がいないと、不安になりますよね……どうすればいいんでしょうか?
八城:
ペットフード協会によると、犬の平均寿命は14.9歳、猫は15.8歳だそう
です。ですから60歳代や70歳代で犬や猫を飼うと、飼い主の方が早く
亡くなってしまう可能性が高くなります。
もしペットの面倒が見れなくなった時の対応策を考えておくことも大事な
終活のひとつです。
まずは、自分自身に何かあった場合、ペットの面倒を見てもらえる人が、
身近な人の中にいないかを探してみることです。
ご家族やご親族の中にいれば一番良いのですが、そのような人が身近にいない
場合、第3者に依頼しなければならなくなります。
この場合、いくつかの方法があるのですが、まず一つは飼い主が信頼できる
第3者と信託契約を結ぶことです。飼育費用を信託財産として専用口座に
預けておいて、 飼い主が死亡したり施設に入ったりした場合、契約を結んだ
新たな飼い主に ペットを引き渡し、飼育費を支払うよう委託しておく方法です。
二つ目は、人の場合「老人ホーム」があるのと一緒で「老犬ホーム」や
「老描ホーム」 といった施設があります。この場合、人と同じで有料にはなりますが、
終身でお世話をしてもらえる安心感があります。費用は施設によって様々ですが、
終身タイプの場合、おおよそ100万円くらいかかるところが多いようです。
三つ目は、動物愛護団体やペットの里親探しをしていただけるNPO法人などに
引き取ってもらえる先や新しい里親を探してもらうように依頼する方法です。
この場合も、謝礼金や寄付金などが必要な場合もあります。
このように、いろいろな方法がありますので、費用なども含め、事前に調べて
自分に万一の事があっても、飼い主として大事なペットに対して責任ある方法を
探しておくことも終活のひとつです。

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