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和夫の終活日誌 ヤシロが考える終活

ABCラジオ『とことん全力投球!妹尾和夫です』(毎週火曜 12:00〜14:54)内のコーナー「和夫の終活日誌」で放送された内容をご紹介いたします。

妹尾:ラジオパーソナリティー 安井:パートナー 八城:ヤシロ代表

第133回(2016/10/18放送)

妹尾:
今日は、霊園・墓石のヤシロの八城社長を終活アドバイザーにお迎えして、
みなさんからの疑問・質問にお答えいただきます。
八城:
お願いします。
妹尾:
まずは、こちらの方から……

47歳・女性
離れて住む高齢の実母の世話を、一部訪問介護サービスにお願いしています。
でも、ケアを頼んでいる日に来なかったり、確認の連絡が怠慢だったりで、
お願いしていたサービスがほとんど受けられていないことがわかりました。
そこで、一部の返金と解約を申し出ましたが、返金に応じてもらえないどころか、
逆に、途中解約は手数料がかかると言われました。
泣き寝入りするしかないのでしょうか?
妹尾:
お願いしていた訪問介護のサービスに満足できなかったとしても、
返金してもらうことはできないのでしょうか?
八城:
訪問介護は、家の中で高齢者とヘルパ―さんとの1対1の空間の中で、サービスが
行われるので、トラブルが起こることが、たびたびあるようです。
訪問介護を受ける際には、地域のケアマネージャーにサービス計画書(ケアプラン)
を作成してもらい、どのような介護サービスをどれだけ利用するかを決めます。
このケアプランに基づいて介護サービス事業者と契約を結ぶわけですが、
本日のご質問にあるように、すべての事業者さんやヘルパーさんが、良い事業者や
その方に合う良いヘルパーさんとは限りませんので、最寄の市町村の相談窓口に
地域にどんな事業者があるか情報をもらうと良いと思います。
また、インターネットでも、全国的な社会福祉団体などで探すこともできます。
また、ケアマネージャーは、事業者に関する様々な情報をお持ちですので
どこの事業者が適しているのかを詳しく聞いたり、すでに訪問介護を利用している
方に、その事業者の評判を聞くなど、失敗しない事業者選びの情報取集を
されておくと良いと思います。

事業者を決めたら、その事業者とサービス利用に関しての契約をします。
契約の際に、重要事項説明書などに記載されている内容が、わかりやすく書いて
あるか?
例えば・・
@ 利用料金や支払い方法はわかりやすく書かれているか?
A どのような介護サービスを、いくらで利用できるのか?
B 営業日や営業時間(連休や年末年始)などが希望通りか?
C 担当のヘルパーを交代してもらえるか?
D 予約のキャンセルや契約の解除の際の条件がはっきりと書かれているか?
などを確認しておくと良いと思います。

このご相談の方の場合も、契約書や重要事項説明書を確認した上で、担当の
ケアマネージャーや役所の窓口などに相談するとよいと思います。
それでもダメな場合、消費者センターなどにご相談することをお勧めいたします。
妹尾:
続きまして……

39歳・男性
自営業を営んでいた両親は、ささやかながら財産があるようで、
終活コンサルタントとも契約をしたので、老後の心配はいらないと言っています。
でも、先日その契約内容を見てみると、バリアフリー化のための
家のリフォームの提案などで、かなりの金額が加算されていました。
他にも、本当に必要かどうかわからないような項目もありました。
両親の不安をあおって金額をつり上げているのではないかと、心配です。
思い切って解約をさせるべきか、両親の意志を尊重して忠告するだけにするべきか
どうすればいいのでしょうか?
また、こういう業者にうまく接する方法があれば教えてください。
妹尾:
相手のコンサルタント業者は、実は親身になってくれているのかもしれませんが、
金額が高くなると、やっぱり不安ですよね……どうすればいいんでしょうか?
八城:
要介護認定を受けると、介護の為の、ご自宅のリフォームに関する費用も、
介護保険から支出してもらうことができます。
住宅改修費に対する支給限度基準額は20万円で、この金額の範囲で
かかった費用の1割(一定所得以上の方は2割)が自己負担となります。
但し、原則1人1回の利用しかできません。
例えば、トイレを洋式便座に変更したいとか、廊下に手摺りを付けたいとか
玄関にスロープを設置して車いすが出入りしやすくするなどが、対象となります。
これらの相談もまずはケアマネージャーに現状困っていることを相談し
検討してもらうことをお勧めいたします。

民間の機関で、このようなコンサルタントもいらっしゃるかもしれませんが
介護は介護、相続は相続など専門性が高い仕事になりますので
それぞれ、その道の専門家にお任せする方がよいと思いますので
どのようなご契約内容かはわかりませんがご注意いただいて
契約内容などを良くご確認されたうえで、ご心配があるようでしたら
一旦、解約手続きを行う方が良いかもしれません。

ご両親にとっては、子供さんたちにご負担の無いようにとお考えだと思いますが
これをきっかけに、今すぐ必要なこと、近い将来、必要になるであろうこと、
病気や入院、介護など健康状態が思わしくなくなった時のこと、
ご葬儀やお墓のことなどを、エンディング・ノートを使って、ご相談しながら
整理してみてはいかがでしょうか?
きっと、お互いの理解が深まって、下手なカウンセラーに任せるよりも
良い方法が見つかると思いますよ。

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