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    ABCラジオ『とことん全力投球!妹尾和夫です』(毎週火曜 12:00〜14:54)内のコーナー「和夫の終活日誌」で放送された内容をご紹介いたします。
     
    
    妹尾:ラジオパーソナリティー 安井:パートナー 八城:ヤシロ代表
    
    
    第131回(2016/10/4放送)
    
    - 妹尾:
- 今日も、これからの人生を楽しく、前向きに送るための「終活」について
 僕たちのミニコントも交えながら語り合っていきます。
    - 安井:
- 
 今日のテーマは『介護と終末期医療』です。
 それでは終活劇場、はじまりはじまり……
    - 老人(妹尾):
- ただいま。
    - 老婦人(安井):
- 
      あらアナタ、お帰りなさい。 
 今日は、どちらへお出かけになってらしたんですか?
    - 老人(妹尾):
- 
      いやな、ちょっと駅前の骨董屋を覗きに行っておったんじゃ。 
 そしたらなんと、どえらい掘り出しモンを見つけたんじゃ。ほれ。
    - 老婦人(安井):
- 
     まあ、なんですか、この子供の落書きみたいな紙屑は?
    
    - 老人(妹尾):
- 
      何を言っておるんじゃ、よう見てみい! 
 これは、かの弘法が筆を誤ったとされる書き損じの紙なんじゃと。
    - 老婦人(安井):
- 
     そんなワケのわからないものを買ってきて。
 どうせ、また骨董屋さんにいいように騙されたんでしょ?
    - 老人(妹尾):
- 
      それからな、こんなモンも見つけたんじゃ。 
 こっちが、猿が滑り落ちたという木の枝で……
 これは、カッパが流されたという川の水……
 で、こっちは、犬がぶつかったという棒じゃ。
 どれも掘り出しモンじゃぞ。
    - 老婦人(安井):
- 
      いい加減に無駄遣いはやめてくださいな。 
 そんなモノ買ってばかりいるから、あなたの退職金も、もうほとんど
 残ってないんですよ!
    - 老人(妹尾):
- 
     え〜、あの金はワシが老人ホームに入るための資金じゃったのに!
    
   - 老婦人(安井):
- 
      今さら後悔したって、もう遅いですよ。 
 今度、骨董屋さんに行ったら、覆水が返らないお盆でも買ってきたら
 どうですか?
    - 妹尾:
- 
      終活をするうえで考えなければいけないのが、介護の問題です。 
 もし、この先、自分に介護が必要になった時、介護を受ける場所をどこにするか、
 介護をするのは家族なのか、介護費用はどのくらいかかるのか……
 介護する側とされる側の両方がどう向き合うか、事前に考えておく必要があります。
    - 安井:
- 
      介護が必要になると、どれぐらいの費用がかかるのか心配という人も
 多いのではないでしょうか?
    - 妹尾:
- 
     老後に夫婦二人で、少しでもゆとりのある生活を送るためには、 
 年金の他に、仕事を退職した時点でおよそ3000万円の蓄えが必要だと
 言われています。
 これに加えて、病気療養が長引いて介護が必要になると「医療費」や「介護費用」
 が必要ですし、もちろん「葬儀費用」も必要です。
    - 安井:
- 
     かなりの蓄えがないとダメですね。
    
    - 妹尾:
- 
      貯金やその他の資産で残せない場合は、一部または全部を保険でカバーしましょう。 
 公的な介護保険は、現金支給が無いところがデメリットですが、
 その埋めあわせをするように、民間の生命保険会社では一定の要介護認定を
 受けた時点で現金支給があるので、検討の価値があると言えます。
 また、介護関連の費用は医療費控除の対象となりますので、
 対象となる介護費を把握して、家計の負担を減らす工夫をしましょう。
    - 安井:
- 
      とはいえ、急にその時になってからでは、どうしていいか焦ってしまいそうですね。
    
    - 妹尾:
- 
     だから、介護が必要になった時に、家族になるべく負担をかけずに 
 最期を迎えるための準備をあらかじめしておきましょう。