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    ABCラジオ『とことん全力投球!妹尾和夫です』(毎週火曜 12:00〜14:54)内のコーナー「和夫の終活日誌」で放送された内容をご紹介いたします。
     
    
    妹尾:ラジオパーソナリティー 安井:パートナー 八城:ヤシロ代表
    
    
    第121回(2016/7/5放送)
    
    - 妹尾:
- 今日も、これからの人生を楽しく、前向きに送るための「終活」について
 僕たちのミニコントも交えながら語り合っていきます。
    - 安井:
- 
 今日のテーマは『葬儀の準備』です。
 それでは終活劇場、はじまりはじまり……
    - 娘(安井):
- 
      先生、お父ちゃんの容態はどうなんですか? 
 ……え、親族には連絡しといたほうがええって、
 そんなに悪いんですか?
 わかりました、そうします。
 とりあえず、あの人と、あの人と、あの人……
 あ、そうや、和夫おじさんにも一応、電話しとこ。
    - 叔父(妹尾):
- 
     もしもし、どちらさんでっか?
    
    - 娘(安井):
- 
      あ、和夫おじさん?久しぶり。
    
    - 叔父(妹尾):
- は?久しぶりって言われても……
    - 娘(安井):
- 
      私よ、ほら牧子よ、牧子。 
    
    - 叔父(妹尾):
- 
      あ、わかった!さては、いま話題の「牧子牧子サギ」やな!
    
    - 娘(安井):
- 
     ちゃうわ!俺俺サギみたいに言わんといて。 
 あのね、牧田牧夫の娘の牧子です。
    - 叔父(妹尾):
- 
      お〜、牧田牧夫っちゅうたら、ワシのオヤジの兄貴の嫁はんの 
 姪っ子の弟の息子の嫁の母方の祖父の妹の4番目の娘の8番目の
 孫娘の一人息子やったかいな?
 たしか15年前くらい前にいっぺんだけ会うたと思うけど、
 その牧夫の娘が何の用や?
   - 娘(安井):
- 
    実はお父ちゃん、しばらく入院してたんですけど、昨日から危篤で、 
 先生が親族に連絡しといたほうがええって言わはって……
 だから、和夫おじさんにも連絡入れとこうと思って。
    - 叔父(妹尾):
- 
     そうかそうか、そういうことか……けど……正直ワシ、
 なんかピンとこんなぁ。
   - 娘(安井):
- え、なんで?お父ちゃんにひと目、会ってやってもらえませんか?
    - 叔父(妹尾):
- 
      さっきも言うたけど、あんたのオヤジの牧田牧夫は、 
 親族っちゅうても、もはや他人も同然やで。
 それが危篤やから会いに来いって言われても……
   - 娘(安井):
- そんな、ヒドイわ和夫おじさん。せっかく連絡したのに。 
    - 叔父(妹尾):
- 
      ヒドイのはアンタや。ワシな、いろいろあって今大変な時期やねん。 
 そんな時やのにこんな電話もろたら、いくら他人同然の親族とはいえ、
 なんか余計な気つかってしまうがな。
    - 娘(安井):
- 
      そうですか、なんかすいませんでした。 
 でも、これだけは言わせてください……
 私のお父ちゃんの牧田牧夫は……
 和夫おじさんのお父さんのお兄さんの奥さんの姪っ子の弟の
 息子さんのお嫁さんの母方の祖父の妹の4番目の娘の
 8番目の孫娘の一人息子やのうて……6番目の孫娘の一人息子です。
    - 叔父(妹尾):
- 
     どうでもええわ。
    
    - 妹尾:
- 
     身近な家族の死に直面した時、葬儀をとりおこなうまでには、いろんな準備が必要です。 
 例えば、危篤状態の時から、いろんな人に連絡をしておかなければいけません。
 優先順位としては、家族や近親者、次に本人の親しい友人や知人、勤務先などの
 順です。
 ただ、血のつながりがあるからといって、あまり親しくない人に連絡をとっても、
 かえって迷惑になることもありますので、「本当に会いたいと思える仲かどうか」
 という事を判断して決めましょう。
    - 安井:
- 
     なるほど……でも、後になって「なんであの時、連絡くれなかったの?」と 
 言われてしまうこともあるかもしれませんし、たとえ疎遠でも、連絡すべきか
 迷った場合は連絡する方が良いかもしれませんね。
    - 妹尾:
- 
      それから、親しい人が亡くなってしまった時、臨終に立ちあった遺族や友人が、 
 本人の口に水を含ませて別れを告げる「末期(まつご)の水」の儀式があります。
 臨終に立ち会った人全員で行うのが一般的ですが、これにも順番があって、
 遺族、近親者、友人・知人の順になります。
 その後は、亡くなった場所が病院なら、多くの場合は死因がはっきりしているので、
 医師がスグに死亡診断書を書いてくれます。
 そして、遺体はいったん霊安室に安置され、そこから自宅まで運ぶことになります。
 通夜から葬儀・告別式までを斎場で行う場合は、遺体を直接斎場に運ぶことも
 ありますが、できれば一度自宅に連れて帰って、家族で過ごす時間を持つほうが
 よいでしょう。
    - 安井:
- 病院じゃなくて、自宅で亡くなった場合はどうすればいいですか?
    - 妹尾:
- 
      自宅療養中に、医師の立ち会いのもとで死亡した場合は、すぐに死亡診断書を 
 書いてもらえます。
 でも、医師のいない時に亡くなった場合、すぐに主治医に連絡を取って
 死亡を確認してもらいます。
 もし、主治医が不在であれば、その病院の別の医師に来てもらうか、
 近くの別の医師に来てもらいます。
 そして、通夜・葬儀となりますが……それについては、また来週。