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ABCラジオ『とことん全力投球!妹尾和夫です』(毎週火曜 12:00〜14:54)内のコーナー「和夫の終活日誌」で放送された内容をご紹介いたします。
妹尾:ラジオパーソナリティー 安井:パートナー 八城:ヤシロ代表
第116回(2016/5/24放送)
- 未亡人(安井):
-
フッフッフ……フフ、アハハハハハハ!
ウチの人が亡くなって、この土地と豪邸は私のものだわ、
イーッヒッヒッヒ、オーッホッホッホ!
- 義兄弟(妹尾):
- そういうわけにはいきまへんで、お姉さん。
- 未亡人(安井):
-
あなたは、死んだウチの人の弟の和夫くん。
- 義兄弟(妹尾):
- 久しぶりでんな、お姉さん。
相変わらず悪魔みたいな笑い方してからに。
- 未亡人(安井):
-
ほっといてよ。それよりあなた、今までどこで、何してたの?!
もう何年も音信不通だったじゃない。
- 義兄弟(妹尾):
-
ワテは何にも縛られず、自由気ままに生きていきたいんですわ。
- 未亡人(安井):
-
まあ、好きにすればいいけど、あなた、一体何をしに来たの?
- 義兄弟(妹尾):
-
兄貴とお姉さんが今まで住んでたこの土地と家、ここはもともと、
兄貴とワシのオヤジの持ち物でしたよね。
- 未亡人(安井):
- ええ、それをウチの人が受け継いだんだけど、それがどうしたのよ?
- 義兄弟(妹尾):
-
実はね、ワシこの土地を売っ払って、その金で新しい商売をしようと
思うんですわ。
ちゅうことで、今すぐ出てってもらえまっか?
- 未亡人(安井):
-
は?そんな勝手なこと急に言われても、無理に決まってるじゃない!
- 義兄弟(妹尾):
-
ほな、ここをお姉さんに譲るっていう、兄貴の遺言書でもあるんでっか?
- 未亡人(安井):
- 遺言書?そんなの、あの人は書いてないはずだけど……
- 義兄弟(妹尾):
-
フン、それやったら、とっとと出ていきなはれ。
この土地と家は、ワシら一族のもんや。
- 未亡人(安井):
-
じゃあ、私はこの先、どこに住めばいいのよ?
- 義兄弟(妹尾):
- そんなもん、知らんがな。
- 未亡人(安井):
-
あなたには人の情けってもんがないの?この悪魔!!
覚えてらっしゃい!毎晩毎晩、あなたに呪いをかけ続けて
ケツの穴から火を吹くような苦しみを与えて、
髪の毛一本すらこの世に残らないように消し去ってくれるわ、
イーッヒッヒッヒッヒ、この悪魔め!!
- 義兄弟(妹尾):
- どっちが悪魔やねん。
- 妹尾:
-
財産というと、プラスの財産だけでなく、借金などのマイナスの財産もあります。
そんな財産の相続方法はいくつかあって……
もっともシンプルなのは、亡くなった人のプラスの財産もマイナスの財産も、
すべて引き継ぐ「単純承認」という方法。
他には、借金のほうが多い場合などに「相続をしない」と決断する「相続放棄」。
プラスの財産の範囲内でマイナス財産も引き継ぐ「限定承認」という方法などが
あります。
相続に関するトラブルでよくあるのが、相続手続きをした後で、亡くなった人に
借金があることがわかり、督促状などが送られてきて、借金を払い終えたら、
支払額が相続額を超えていた、ということ。
そんなトラブルを防ぐために、事前に亡くなった人の財産を調べておくことは
もちろんですが、「相続放棄」などの相続方法があることも
知っておいたほうがよいでしょう。
- 安井:
- 他には、相続に関して、どんなトラブルや問題が考えられますか?
- 妹尾:
-
たとえば、こんな事態が考えられます……
長男のご主人が親から引き継いだ土地と家でずっと暮らしてきたが、
ご主人が亡くなった途端、ご主人の兄弟が、その土地と家を売却すると言いだした。
そのため、住み慣れた家を出て行くことになり、アパート暮しに……。
- 安井:
-
遺されたご家族からすると、急に住むところを追い出されたかたちですよね……
こんなことにならないためには、どうすれば良かったのでしょう?
- 妹尾:
-
親から受け継いだ家に住んでいた長男であるご主人は、
もし、自分が死んだら土地と家を奥さんに相続させるという遺言を残すべきでした。
また、奥さんは売却の話になった時に専門家に相談するべきでした。
ちなみに、疎遠になっている親族たちとの遺産分割協議はトラブルになるケースが
多いそうです。
そんな時、話し合いをスムーズに進めるためには、間に専門家に入ってもらうのが
最善の方法です。
とにかく、わからないことや不安なことがあったり、揉め事が起こりそうなら、
専門家に相談してみるといいでしょう。