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ABCラジオ『とことん全力投球!妹尾和夫です』(毎週火曜 12:00〜14:54)内のコーナー「和夫の終活日誌」で放送された内容をご紹介いたします。
妹尾:ラジオパーソナリティー 安井:パートナー 八城:ヤシロ代表
第112回(2016/4/19放送)
- 妹尾:
-
今日は、霊園・墓石のヤシロの八城社長を終活アドバイザーにお迎えして、
みなさんからの疑問・質問にお答えいただきます。
社長、よろしくお願いします。
- 八城:
- お願いします。
- 妹尾:
- まずは、こちらの方から……
69歳・男性
亡くなった父が可愛がっていた犬が亡くなりました。
父と一緒のお墓に入れてあげたいのですが可能でしょうか?
また、お墓の敷地内に小さなペット用のお墓を建ててあげることはできますか?
- 妹尾:
-
家族の一員としてペットを飼っている人も多いですが、家族としては、
ペットが亡くなったら、一緒のお墓に入れてあげたいと思いますよね?
- 八城:
-
まず法律的には、個人のお墓に納める物の制限は特にありませんので、
生前に愛用していた入れ歯やメガネなどを副葬品として一緒に納めたい
などと言われる方も沢山いらっしゃいます。
ペットの遺骨もある意味、その方の副葬品と考えられない事もありませんが
寺院墓地や公営墓地、民間の霊園など、それぞれの墓地によっては、
その墓地の使用を制限する「墓地使用規定」や「墓地管理規定」などがあり
お墓に埋葬する際に、人の焼骨以外のものをお墓に入れてはいけないと
いう制限をしている場合が多いです。
特に寺院墓地の場合、仏教でいうところの六道(天道・人間道・修羅道・畜生道・
餓鬼道・地獄道)の考え方があるため、宗教上、人間界(人間道)と動物界
(畜生道)では住む世界が違うと考えられているため、一緒にはできないという
ところが多いと思います。
公営墓地の場合も、やはり「墓地使用規定」などにより、一緒に入ることが
出来るというところは、あまり聞いたことがありません。
民間の霊園では、近年、このようなニーズに応えるために、ペットと一緒に
入ることのできるお墓や、代々のお墓の横にペットの為の碑を建ててあげることが
出来る霊園もできてきています。
まずはご利用になられている墓地の管理者にお尋ねいただくほうが良いと思います。
- 妹尾:
- 続きまして……
55歳・女性
私の母は、植物を育てるのが大好きで、
「私が死んだら庭の木の下に骨を埋めてほしい」といつも言っています。
でも、さすがに庭に埋葬するのは難しいと思うので、
例えば、お墓の敷地に、墓石の代わりとして好きな木を植えることは
できるのでしょうか?
- 妹尾:
-
樹木葬を選ぶ人も増えているんですよね?
でも、墓地に樹木葬のための木を、個人が植えることってできますか?
- 八城:
-
樹木葬は、ここ近年、大変話題になっている埋葬の方法ですが、一般的には
シンボルツリーの周りに、大きさにもよりますが数人〜数百人の遺骨を納める埋葬方法で、
個人が契約されている一つの墓所に、墓石の代わりに木を植えて埋葬するということは、
通常の墓地や霊園では
想定をしていないと思います。
これも先ほどのご質問と同様、それぞれの墓地や霊園の「墓地使用規定」によって、
石碑以外の埋葬施設を建ててはいけないと規制している場合が多いので、
やはりできないところの方が多いのではないかと思います。
昔の墓地では、お墓の装飾として、使用契約している墓所内にツゲやツツジなどの
植栽を植えているところも多かったのですが、きれいに管理できているうちは
良いのですが、お参りに来れなくなったお墓などではお隣に枝が伸びて
ご迷惑になったり、木が大きくなり、根っ子が伸びすぎてお墓や周囲の石を
持ちあげてしまったりと、様々な問題が生じるので最近の公営墓地では、
墓所内に植木を植える事自体、できなくなっているところが増えていますので、
ご利用の墓地の管理者の方に良くご相談いただきたいと思います。